いや、投げへんのかい!仙台ルーキーの“観客巻き込み型”フェイクが海外でも話題に!「信じられない」「結局何もしなかった笑」

3月2日に開催されたJ2第2節で、ベガルタ仙台はV・ファーレン長崎と敵地で対戦。2-1で接戦をモノにし、長年に渡って年代別日本代表を率いてきた森山佳郎新監督に、Jリーグ初勝利を届けた。

注目を集めているのは、22分のシーンだ。仙台は敵陣の左サイドでスローインを得ると、石尾陸登がロングスローのスタンバイ。ボールをタオルで拭いたうえ、助走確保のためにピッチサイドの特別席に座る観客に頭を下げ、椅子と椅子の間を空けてもらい、準備を整えた。

しかし、さあ投げ込むぞというところで、相手の裏をかき、近くの味方選手にショートパスを送ったのだ。

【動画】まるでコント? さあロングスローと思いきや、まさかの…
観客をも巻き込んだ壮大な前振りからのフェイクは、たちまち話題に。日夜サッカーの衝撃映像をXで公開している、有名アカウント『Out Of Context Football』でも取り上げられ、世界中の人々から様々なコメントが寄せられている。

「彼はボールを投げた距離よりも多くの距離を走ったぞ」
「靴が汚れないようにボールを拭いたようだ」
「いったい何が起こったんだ!」
「信じられない」
「観客の1人が彼女の元恋人だったときの自分」
「彼は結局何もしなかった笑」

石尾は地元仙台大出身のルーキーで、プロデビューを果たしたばかり。早々に思わぬ形で、海外デビューを果たすこととなった。

ちなみに石尾が背番号39を選んだ理由は、「ここまで支えてくださった家族、関係者の皆様への感謝の気持ちと、中学から家を出て家のことを任せてしまった妹にちなんで」。常に感謝の気持ちを忘れない姿勢は、椅子をずらしてもらう観客に何度もお辞儀する様子からも垣間見えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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