割り勘するしない問題、みんなの本音は? ラランドがぶっちゃけトークを展開

割り勘するしない問題

恋愛関係や友だち、仕事など、シーンによって異なる割り勘事情。みんなの本音や悩みが明らかに! 20代~40代の男女150人にアンケートを実施しました。

Q1、恋愛で、気になる相手と食事をした時のお会計は?

細かく割り勘にすべき…39%、支払う額に差をつけるべき…50%、その他…11%

恋愛の場面では、ちょうど半数の人が支払う額に差をつけるべきと考えていることが判明。割り勘派に多かったのが、「付き合っていないなら対等にすべき」「今の時代は男性も女性も金銭的に余裕がないので助け合ったほうがいい」という意見。また、女性の場合、「起こるかもしれないトラブルを避けられそうだから」など、リスクヘッジを考えている人も目立つ結果となった。

Q2、支払う額に差をつける場合、何によって差をつける?

性別(ジェンダー)…64%、年齢…31%、その他…5%

性別(ジェンダー)で差をつけるべきという、少し古風にも感じる回答が多数派となっている。次点は年齢という声で、男女ともに3割前後という結果に。それ以外に、「食べたり飲んだりした量」「収入」など、具体的な基準を挙げる人もいた。

Q3、Q2で「性別(ジェンダー)」と答えた方に質問。多く払ってほしいのは男女どちら?

男性…67%、女性…22%、その他…11%

男性は約6割、女性では7割以上の人が、男性に多く払ってほしい(払うべき)と思っているという結果に。「なんとなく男が多く払ったほうがいい気がする」という男性の意見をはじめ、デートでは男性が奢るほうがベターと考えている人が多い模様。男性のほうが女性よりも平均年収が高いという問題を理由に挙げる人が目立った。

男性に多く払ってほしい! 派

  • 女性はメイクとかにもお金をかけているから。デート代は男に任せるべき。(男性・29歳)
  • 女性と比べて男性は年収が多い人が多いと思うので、端数は払ってもらいたい。1000円単位は割り勘でいいと思う。(女性・27歳)
  • アプローチしたい相手には多く払います。(男性・35歳)

女性に多く払ってほしい! 派

  • 自分は男性ですが食べる量が少ないため、相手に払ってほしい。(男性・34歳)

Q4、友人と食事をした時のお会計は?

細かく割り勘にすべき…73%、支払う額に差をつけるべき…19%、その他…8%

友だちとの食事では、端数まできちんと割り勘にしたいと考えている人が7割超え。差をつける派は約2割で、そのうち「性別で」と答えた人が半数を超える結果に。ちなみに、その他には「それぞれ、自分が食べたものだけを払うのがいい」という意見が。誰か一人の食べる量や飲む量が多いことが気になるという人は少なくないよう。

Q5、上司・部下など、会社の人と食事をした時のお会計は?

細かく割り勘にすべき…21%、上司・先輩が多く払うべき…69%、部下が多く払うべき…3%、その他…7%

約7割の人が、上司や先輩など立場が上の人が多く払うべきと回答。なかには「帰り支度中に支払いを済ませる」という気遣いの達人もちらほら。少数派となった割り勘を支持する人には、「そんなにお金のない先輩もいる」といった寄り添い型から、「何か問題にならないよう折半すべき」というトラブル防止タイプまでと、さまざま。

Q6、割り勘にまつわるほろ苦いエピソードを教えてください。

  • 100円多く出してくれた相手が「奢ってあげた」感を出してきてモヤッとした。(女性・35歳)
  • 会計でもたつかないように「先に支払っておくね」と言った後、相手の分を請求するタイミングが遅くなり、言い出せずそのままになったこと。(女性・33歳)
  • 記念日に高級焼き肉店をサプライズで予約してくれて、記念日プレートも用意してくれていたけど、割り勘だった!(女性・27歳)
  • 幹事をした食事の場で割り勘の支払いだと伝えたら、先輩が急に飲みだした。(男性・38歳)

Q7、こんな解決方法がスマートだった! というエピソードを教えてください。

  • 誘う時に「割り勘飲み会」など、支払い方法を明示しておくと揉めません!(男性・48歳)
  • 「私も先輩にやってもらったから、あなたは後輩にやってあげてね」とご馳走してくれた先輩がいました。(女性・35歳)

コミュニケーションの達人・大野さんからAdvice!

お金で愛情を測らないこと。気遣いと対話を忘れずに!
お会計事情は関係性により大きく変化。

「近年は、男女の対等性を選択する意識を持つ人が多いですが、恋愛関係になると状況が異なるようです。支払い事情が自分への関心度や愛情を測るスケールになっていることが一因では。お金が絡むことで二人の対等性が失われる可能性があることを認識し、相手に多く支払ってもらうことが自分の恋愛に本当に必要かどうか、一度見極めてみましょう。1軒目を相手に支払ってもらったら、2軒目や次のデートでは自分が出すという方法もあります。お金の話はセンシティブなものですが、コミュニケーションはとかくごちゃごちゃするもの。スマートにいかないのが当たり前だと思って、相手とのやりとりを重ねてみましょう」

友人との食事では割り勘が多い結果だが、「『ちゃん、あまり飲んでないよね?』と、多く飲んだり食べた側が発言して、数百円でも端数でもいいのでカットすると、相手のモヤモヤが減ると思います」。また、上司との食事の場合は、多く払ってもらってもよさそう。

「上司には、立場やプライドが。もし自分から誘うケースが続いた時は、感謝の気持ちに簡単な贈り物をしたり、飲み物を差し入れたりすると好感度大」

ラランドの「割り勘」ぶっちゃけ話。

ボケ担当のサーヤ(左)とツッコミ担当のニシダ(右)。

ニシダ:男が払うべきみたいな意見が多いけど、できるだけ払いたくないな。「これで漫画10冊買える」とか思う。自分が食べたものは自分で払うのが一番だよ。

サーヤ:私と一緒の時は私が払ってるけどね。すごいサーロインステーキとか食べるよね。でも、お金で恋愛感情を測る人は、物差しが小さいのかなって。

ニシダ:すごい好きでもお金は払いたくないもん。

サーヤ:割り勘論争になる時は、下心が紐付いているケースが多いんじゃないのかな?

ニシダ:どんなことも言葉にして同意を得ることが大事だから、支払いも会う前に決めて、「食べる分しか払わないよ」とか。それでもいいなら会えばいい。

サーヤ:すごく上の世代の大金持ちの人に割り勘にされたら、めっちゃムカつくかもしれないけど(笑)。基本的に仕事では芸歴が上の人が払うし、同期の友だちと飲む時は売れてるほうが奢る。自分がお金のない時の会計時の緊張感とか、先輩に出してもらった安心感を覚えているから、私も今は払おうって思うんだよね。昔見たドキュメンタリーで、考古学者が「金を持っている人は金、知恵を持っている人は知恵を出せばいい」と言っていたから、お会計もそれでいいよ!

大野萌子さん 公認心理師、産業カウンセラー。日本メンタルアップ支援機構代表理事。『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)、『10歳からの言いかえ図鑑』(幻冬舎)など著作多数。

ラランド ボケ担当のサーヤとツッコミ担当のニシダからなる、2014年結成の漫才コンビ。TVerのオリジナルコンテンツ『TVerで学ぶ!最強の時間割』が配信中。『ラランドの声溜めラジオ』がGERAで配信中。

サーヤさん・シャツ¥40,700(ボディソング info@bodysongbodysongbodysong.com) 中に着たトップス¥11,000 パンツ¥11,000(共にセイト/アンティローザ TEL:03・6431・9431) シューズはスタイリスト私物 ニシダさん・シャツ¥42,900(ボディソング) パンツ¥6,930(ドープス/アンティローザ) シューズはスタイリスト私物

※『anan』2024年3月6日号より。写真・土佐麻理子 イラスト・黒猫まなこ スタイリスト・西村茜音 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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