成立確定に安堵―与党 裏金追及へ連携―野党

 2024年度予算案の衆院通過を受け、与党は2日「内外の諸課題に対応する施策が盛り込まれている」(自民党の茂木敏充幹事長)として、年度内成立が確定したことに安堵した。野党は自民派閥の政治資金パーティー裏金事件の追及に向け、引き続き連携して対峙する方針で一致した。

 公明党の山口那津男代表は視察先の福島県浪江町で「自然成立のめどが立ち安堵している」と記者団に語った。財務相不信任決議案などで1日の採決に抵抗した立憲民主党の手法を「いたずらに時間を遅らせることにどれほどの意味があったのか」と疑問視した。

 茂木氏はコメントを出し「政府、与党一丸となり一日も早く成立させ、早期の執行を図りたい」と強調した。

 一方、立民、日本維新の会など野党7党1会派の国対委員長は国会内で会談し、裏金事件の真相解明や再発防止への協力を確認。立民の安住淳国対委員長は記者団に、野党が予算案採決でそろって反対した点に触れ「このエネルギーを参院審議と政治改革の特別委員会にぶつける」と語った。

© 一般社団法人共同通信社