小山事件・オレンジリボン運動20年の歩みとこれからを考える市民ワークショップ

とちぎテレビ

子どもの虐待防止を訴える「オレンジリボン運動」は小山市で幼い2人の兄弟が虐待の末、川に投げ込まれて命を絶たれた事件をきっかけに始まりました。事件発生から今年で20年を迎えるのを前に小山市で2日、市民参加のワークショップが開かれました。

事件は2004年9月12日、当時4歳と3歳の兄弟が同居の男から虐待を受けた末、橋から思川に投げ落とされ命を奪われたものです。

これをきっかけに活動を始めた小山市の市民サークル、「カンガルーOYAMA」の活動が「オレンジリボン運動」として全国に広まりました。

2日は事件を風化させず、減らない虐待の現状と解決策を市民と共に考えるようと初めてのワークショップが開かれました。

栃木県警察本部によりますと去年1年間の児童虐待の認知件数は527件と2000年の統計開始以降、最も多くなっていて小山市の昨年度の児童相談のうちおよそ7割が児童虐待に関するものでした。

参加者達はこうした現状を学んだ後、家庭にゴミが散らかっていたり、夫婦げんかで暴力をふるったりした場合の子ども達への影響などについて話し合っていました。

小山市では出された意見を今後の施策に生かしていく方針です。

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