ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“大マゼラン雲”の球状星団「NGC 1841」

こちらは「テーブルさん座(テーブル山座)」の方向約16万2000光年先の球状星団「NGC 1841」です。NGC 1841は天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)のひとつ「大マゼラン雲」(LMC:Large Magellanic Cloud、大マゼラン銀河とも)にあります。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で撮影された球状星団「NGC 1841」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, F. Niederhofer)】

球状星団とは数万~数百万個の恒星が球状に集まっている天体のことで、天の川銀河ではこれまでに約150個の球状星団が見つかっています。中心へ向かうほど密集する星々の輝きに美しさを感じる天体です。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されています。ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 1841の観測は、局所(局部)銀河群における初期の星形成や大マゼラン雲の星団の固有運動を調査する研究の一環として2015年から2022年にかけて実施されました。

冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、欧州宇宙機関(ESA)から2024年2月26日付で公開されています。

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文/sorae編集部

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