「マオが歴史に名を刻んだ!」敏腕五輪記者が世界ジュニア連覇の島田麻央を大絶賛! 大技4回転ジャンプの高すぎる”出来栄え点”に注目!

スーパー中学生が成し遂げた偉業に海外から喝采が止まない。

台湾で開催されているフィギュアスケートの世界ジュニア選手権は3月1日(現地時間)に女子フリーが行なわれ、島田麻央が合計218.36点で逆転優勝。日本フィギュア界で史上初めて世界ジュニア2連覇を達成した。

13歳の上薗恋奈が完璧な演技を見せて暫定トップに立つなか、島田は最終グループの5番滑走で登場した。

冒頭のトリプルアクセルはステップアウトになるも、2つ目に予定した大技の4回転トウループは高く鋭く回転しきって着氷。見事に成功すると、会場は15歳の日本人に大きな拍手を送り興奮に包まれた。

その後も島田はルッツ+トウループの連続3回転、3つのコンビネーションなどジャンプはノーミス。さらに持ち味である表現力や高度な技術に裏打ちされたスピン、ステップにはジャッジも唸り、今季の自己ベストを更新する145.76点をマーク。ショートとの合計で200点以上を叩き出す別格な内容だった。

キスクラで得点を確認すると、中学3年生は目から涙を流し、隣に座る濱田美栄コーチから労いの言葉をかけられた。ショートではリードを許した韓国のシン・ジアの猛追を抑え、島田が大会2連覇を収めた。
大舞台でシニア顔負けの大技を成功させ、頂点に立った日本の少女の快挙には冬季五輪を取材した豊富な経験を持つ海外ジャーナリストからも賛辞が寄せられている。

カナダ紙『The Globe and Mail』の元記者で、フィギュアスケートを中心にオリンピック関連の記事を執筆しているビバリー・スミス氏は、島田がショート2位から逆転で優勝を果たしたことを自身のX(旧ツイッター)に報告。「マオ・シマダは武器を持っていた。トリプルアクセルは着地が乱れたが、女子で唯一の4回転トウループを見事に着氷。この4回転ジャンプはGOE(技の出来栄え点)2.31点を獲得した」と質の高い4回転ジャンプを絶賛している。

同じく、複数の冬季五輪を現地取材しているフィギュアスケート専門記者のジャック・ギャラガー氏は「マオが世界ジュニアチャンピオンに返り咲き、歴史に名を刻む」と称賛。米国の名物記者ジャッキー・ウォン氏は女子シングルのリザルトを共有し、トップ5までのジャンプ構成を列挙。若き日本人スケーターの異次元さを強調している。

島田は去年の世界ジュニア選手権で、浅田真央が持っていた日本人選手の最年少記録を更新する14歳4か月で優勝している。さらに名前の「麻央」の由来は、母親が浅田のファンであったため名付けられた。本人もバンクーバー五輪メダリストへの憧れを口にしており、初めて全日本選手権で表彰台にのぼった時には「憧れの浅田真央さんと同じ位置に立てたことは、すごい嬉しい。いろんなことが詰まったメダル」とコメントしている。

憧れの先輩も成し得なかった2連覇を達成した島田。日本女子フィギュアが誇る超逸材の進化は底知れない。

構成●THE DIGEST編集部

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