汚れが落ちないなら、いっそこうすればいいのか……! 素敵なリメイク方法に注目が集まっています。
絵処まほろば工房の絵付け作家・やたまるさん(@yatamaru2 )がXにフクロウが描かれたスーツの写真を投稿したところ約8万6000件の「いいね」が集まりました。
父「油汚れが取れんとこに、なんか描いてくれ」
投稿された写真には、グレーのジャケットが写っています。右袖のところをよく見てみると、小さなフクロウの姿が……! まるで腕にちょこんと留まっているように見えますね。
この投稿にやたまるさんは「父上から油汚れが取れんとこになんか描いてくれ言われたから梟描いた」とコメントしています。
とても汚れの上から描いたものとは思えませんが、こちらは布用絵具で描かれたものなので、色落ちもせず定着するんだとか!
あえてシミを活かすというところが、とっても粋ですね〜。
このジャケットはやたまるさんのお父さんが30年前に作った3ピースのもので、長年着用してきたそうです。
この投稿に大反響!
フクロウが描かれたジャケットの写真には
💬「天才発見! おしゃれスーツの完成ですね。 これ普及したら、爆売れしそうです」
💬「シミや汚れを逆に生かして絵を描く。色々と視野が広がる気がしますね」
💬「可愛い。そしてこのスキルすごい」
💬「これは欲しい」
💬「センス良すぎる」
などのコメントが寄せられています。
素敵なフクロウの誕生秘話が気になったので、BuzzFeedはやたまるさんにお話を伺いました。
――この写真を撮影した日時と状況を詳しく教えてください。
「2月25日10時前、実家へ出発する直前に撮影しました」
「明日渡さなきゃな〜と急ぎ前日夜中に絵付けして、一応写真撮っておこうと荷造り中に撮りました」
――とってもかわいいです! お父様から「なんか描いてくれ」とお願いされたとのことですが、なぜフクロウにしようと思ったのですか?
「『福来郎』『不苦労』健康祈願の意味合いもある縁起の良いフクロウは、着物にはよく登場するモチーフなので、呉服屋の営業を経験した私には馴染み深かったです」
「スーツの色を見てすぐにフクロウを連想しました。腕に留まってると思えば可愛いですし」
――お父様はなんとおっしゃっていましたか
「『よくあんな濃い汚れの上に描けたなぁ』と感心してる様子でした。『洗っても良いんか?』とか私に聞きながらすぐに着て『どうだ?』と見せてきたので満足してる様子でした」
「30年着ていた話やシミ取りで有名な店に出しても取れなかった話をバズった後で聞きました」
――このフクロウを描いた際に一番こだわったポイントはどこですか?
「色味と存在感のバランスです。そんなに目立たないけど分かってもらえるぐらいで、子どもっぽく見えないけど、可愛いと思ってもらえるフクロウにしたかったです」
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やたまるさんは現在、着物や帯に絵付けをして甦らせる活動をしており、実際に描いた絵はX や Instagram で多数公開中です。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね〜!