自民・裏金事件巡り野党が森元首相らの国会招致要求 首相「疑惑の指摘ある以上、説明続けることは大事」 

国会議事堂(資料写真)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、岸田文雄首相は2日の衆院予算委員会の集中審議で、野党が参考人招致を求めている森喜朗元首相と下村博文元文部科学相について、引き続き説明を尽くすべきだとの考えを示した。「疑惑の指摘がある以上、国会などでも説明を続けることは大事」と述べた。立憲民主党の江田憲司氏(神奈川8区)の質問に答えた。

 1日の衆院政治倫理審査会では、安倍派の座長を務めた塩谷立氏が裏金づくりについて「二十数年前から始まったのではないか」と証言した。当時は森氏が現在の安倍派につながる森派会長を務めていた期間と重なることから、政倫審に出席しなかった元事務総長の下村氏を含めた2人を「(裏金作りの)一番のキーパーソンだ」と江田氏は強調。裏金システムの構築や目的など真相解明に向け、2人を参考人として衆院予算委に招致するよう求めた。

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