黒滝温泉 3月末で閉業 設備劣化、再開断念 奥州市

設備故障による温泉水の安定供給が望めず営業を終了する黒滝温泉

 奥州市は、源泉ポンプが故障し臨時休館している同市衣川上立沢の黒滝温泉(衣川高齢者コミュニティセンター)について、再開を断念し3月末で営業を終了する。2023年10月から修繕を実施してきたが、設備の経年劣化によるさらなる修繕費用が見込まれることや安定的な源泉確保ができないことが理由。譲渡を前提に今年4月から地元の南股地区振興会を指定管理者とすることも断念し、同会に事情を説明した。市は今後、必要最小限の施設管理を続け、建物の活用策を地元と協議する考えだ。

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