寒ざらし風味豊か そばまつり17日まで 特典付き・西和賀

農家食堂「およね」が提供している「およねそば」

 寒風にさらして乾燥させた西和賀町産のそばを提供する「西和賀のこだわりの寒ざらしそばまつり」(町そば祭り実行委員会主催)は2日、始まった。町内外の6店舗が風味豊かなメニューを提供。町内の温泉施設や飲食店で特典を受けられる周遊券も配布し、誘客につなげる。17日まで。

 西和賀産業公社が手掛ける寒ざらしそばは、秋に収穫した玄そばを厳冬期に冷水に漬けた後、寒風で乾燥させ、甘みや風味を引き出す。昨年末から約1トンの計画で仕込み作業が行われ、まつり期間中は町内の4店舗で味わうことができる。

 春乃家(同町白木野)は、寒ざらしそばを使った十割そばを数量限定で提供。道の駅錦秋湖(同町杉名畑)でも全メニューに寒ざらしそばを使用する。十割そばの店「湯夢プラザ」(同町川尻)では「春の先取り寒ざらしセット」「寒ざらしもりそば」「寒ざらしかけそば」を用意する。

 こだわりの手打ち二八そばを味わえる農家食堂「およね」(同町沢内字太田)でも、町内産の原木ナメコや西わらび、ヒメタケなど具だくさんの人気メニュー「およねそば」(税込み1200円)をはじめとする全メニューを寒ざらしそばに。佐々木あゆ子店長(64)は「寒ざらしはえぐみが無くて食べやすく、年々人気が出ている。今年もおいしいそばを作ることができている」とPRする。

 食事した人に配布する周遊券は、期間中に該当する施設で提示すると、温泉施設入浴料や湯田牛乳ソフトクリームの50円引きなどのサービスを何度でも受けられる。寒ざらしそばは花巻市吹張町のやぶ屋花巻総本店、釜石市野田町の川㐂家でも提供している。

 問い合わせは同実行委事務局の同公社=0197(82)2211=へ。

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