攻撃陣躍動のローマがモンツァ撃破で3連勝! ルカク6戦ぶりにディバラが芸術FK弾【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第27節、モンツァvsローマが2日にU-POWERスタジアムで行われ、アウェイのローマが1-4で快勝した。

前節、ディバラのトリプレッタの活躍によってトリノに競り勝ってリーグ連勝を決めた6位のローマ。週明けにブライトンとのヨーロッパリーグ(EL)を控える中、11位のモンツァとのアウェイゲームで弾みを付ける勝利を目指した。デ・ロッシ監督は前節から先発2人を変更。スモーリングとアズムンに代えてルカク、エル・シャーラウィを起用し、[4-3-3]に並びを戻した。

立ち上がりから攻め合うオープンな展開が続く。16分にはジュリチッチのヘディングシュートが右ポストを叩いて冷や汗をかいたローマだが、直後の18分には左CKの流れからクリスタンテのシュートでゴールネットを揺らす。しかし、この攻撃はVAR介入によって起点となったディバラの戻りオフサイドを取られて取り消しに。

その後はモンツァがビリンデッリの攻撃参加やモタの縦への仕掛けでチャンスを作り始めるが、これを耐え抜いたアウェイチームが前半終盤に畳みかける攻撃を見せた。

まずは38分、相手陣内中央で縦パスを引き出したクリスタンテが善戦に差し込んだボールをルカクがうまくマイナスに落とす。これを前向きで引き取ったペッレグリーニがボックス内に持ち込んで狙いすました左足のグラウンダーシュートをゴール右下隅に流し込んだ。

さらに、直後の42分にはロングボールのこぼれを回収したディバラが左サイドに流れて絶妙なグラウンダークロスを供給。これをニアに走り込んだルカクが左足で合わせ、リーグ6戦ぶりとなる今季10点目とした。

試合巧者の戦いぶりによって2点リードで試合を折り返したローマ。後半は並びを[3-4-2-1]に変更したモンツァにやや押し込まれる時間帯が続くと、59分にはペッレグリーニとアンヘリーニョを下げてボーヴェ、スモーリングを投入。これで並びを[3-5-2]に変更し、守備のテコ入れを図った。

すると、この交代直後の63分にはボックス手前右の好位置で得たFKをキッカーのディバラが壁のギリギリ上を越える鋭い左足のシュートを右隅に突き刺し、決定的な3点目を奪った。

その後、内転筋の痛みを訴えたマンチーニ、殊勲のディバラを下げてハイセン、バルダンツィと若手の投入でクローズに入ると、82分にはそのハイセンがセットプレーの競り合いでPKを獲得。これをキッカーのパレデスがきっちり決め切ってダメ押しの4点目も挙げた。

後半終了間際にはA・カルボーニに見事な左足のミドルシュートを決められてクリーンシートを逃したものの、危なげなく3連勝を達成。週明けのブライトン戦へ大きな弾みを付けた。

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