新湊・きっときと市場一部再開 観光客が海産物求め

再開した店内で海産物を品定めする観光客=射水市の新湊きっときと市場

 能登半島地震による液状化の影響で休業していた射水市の「新湊きっときと市場」が2日、一部店舗で営業を再開した。早速、県内外から団体や個人旅行客が訪れ、海の幸を購入するなどして楽しんだ。

 同施設は地震で水道が使えなくなったため営業できず、復旧工事を進めてきた。1月31日に飲食店1店舗のみが先行して営業を再開したが、2日からは入居する11店のうち7店が営業を再開。海産物店には新湊産のベニズワイガニが並び、観光客が購入してその場で味わったり、持ち帰ったりした。

 埼玉県から家族6人で訪れた自営業の清水朋一さん(52)は「地元の商品を購入したり消費したりすることで、元の生活に戻る手助けになればうれしい」と話した。

 同施設内のレストランは、北陸新幹線敦賀開業日の16日の再開を見込む。同日は国の観光支援「北陸応援割」もスタートするため、運営する新湊うまいもんの荒井良人営業部長は「多くの観光客に富山の味覚を堪能してもらえるよう、準備を進めたい」と話した。施設の営業は、当面の間時短営業(午前9時~午後3時)となる。

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