淡いピンクに春香る 桜餅作り大忙し、3日は桃の節句

 きょう3日は桃の節句。群馬県内の和菓子店では桜餅作りがピークを迎え、店頭に並んだ淡いピンク色が春らしい香りを漂わせている。

 南牧村磐戸の老舗和菓子店「菓心処 信濃屋嘉助」では、職人が桜色の生地であんを包み、サクラの葉を巻いて一つ一つ丁寧に仕上げている=写真。4代目の金田鎮之さん(52)は「今年のひな祭りは日曜。例年より多めに準備したい」と意気込む。

 3代目の征之さん(84)が考案した釜で煮た自家製あんはさっぱりした味わいで、もち米の粒を残しつつ軟らかく仕上げた生地も特徴だ。鎮之さんは「食べた人が笑顔になってくれたらうれしい」と来店を呼びかけている。

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