500種もある「ラナンキュラス」で春先取り!魅力は花びら、一体何枚?【市場で旬みっけ!】

旬の魚や果物、花などを市場の担当者に紹介してもらう「」。今回は、春を感じさせる花「ラナンキュラス」です。季節を先取りするのにぴったりな、おすすめの楽しみ方を紹介します。

まだまだ寒い日が続く中、春を感じさせてくれる「ラナンキュラス」。幾重にも重なる花びらと、シルクのように滑らかな質感が特徴的な花です。

福島花き・丹治博之さん「世の中にラナンキュラスは500種類くらいあると言われているが、市場では3月から5月くらいまで、約100種類は入荷すると思う。」 小湊愛巳アナウンサー「たくさんあるんですね、本当に」 丹治さん「花の種類も咲き方も、アネモネ咲とかポンポン咲などいろいろある」

県内の主な産地は会津地方。生花店では、12月~4月に購入することができます。

最大の魅力は、花びらの多さ。一体どのくらいあるのでしょうか。

「ラナンキュラス」の花びらは…お祝いにもぴったり!

小湊アナ「ラナンキュラスといえば花びらの多さだと思うんですが、何枚くらいあるんですか?」 丹治さん「多いもので200枚くらいあると言われている。なんといっても小さい花がここまで大きくなるので、それが最大の魅力です。」

ラナンキュラスの花言葉には「魅力的」「幸福」「お祝い」「合格」などがあります。卒業や入学のお祝いに、そしてこれから試験を控えている方に、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

ラナンキュラスを長持ちさせるコツは?

福島花き・丹治博之さん「みなさん暖房などつけていると思うので、風に当たらないところ、暖かい風にあたるとどうしても花がしおれたりよれたりするので、風に当たらなければ3週間ほど長持ちすると思う」

そんなラナンキュラスを福島市の市場に卸している生産者がいます。

被災地・小高区でラナンキュラス栽培

南相馬市の菊地沙奈さんと直樹さん夫妻は、5年前から花の栽培を始め、2020年6月に南相馬市小高区で唯一となる花の直売所「hinataba(ヒナタバ)」をオープンしました。

菊地沙奈さん「震災が一度あった小高で花の栽培をすることで、花を通して福島の良さを伝えたいということで小高を選んだ。本当に花を通して人の繋がりが増えて、毎日楽しく花を栽培しています。」

四季折々の花を育てている菊地さん。今の時期のおすすめは、色とりどりのラナンキュラスです。

菊地沙奈さん「フワフワ、コロンとした印象があるラナンキュラスですが、日中は花が開いて、夕方は閉じるという性質を持っています。なので、開いて満開になった時にはみなさんこんなに大きかったんだとびっくりされる」

菊地さんは、現在5種類のラナンキュラスを栽培しています。育てている中ではこんな苦労も。

菊地沙奈さん「ラナンキュラスは一度終わった時に刈り取って、球根を掘り上げる。その球根をまた来年使うんですが、その球根を自分で芽を出さなくてはいけなくて、その芽出しが本当に大変です。」

芽出しを上手く行うためには、風通しの良い環境で育てることがポイントなんだそうです。今回は、ラナンキュラスの摘み取りを体験させてもらいました。

小湊アナ「おーすてき!もう2本並んだだけでもすごくすてきですね」 菊地沙奈さん「ラナンキュラスは生花でもきれいですが、満開に開いてつるすとドライフラワーにもできるので、ぜひやってみてください。すごく色もきれいに残り、長く飾れるのでおすすめです。」

菊地さんさんたちは、これからも小高区で、多くの人に花を届けていきたいと話します。

菊地沙奈さん「福島にはこんなきれいな花が咲いているんだよというのをたくさんの人に知ってもらえたらなと。この震災があった小高でも、こんなにきれいな花が咲いているというのを伝えていきたい。」

こちらのラナンキュラスは、ヒナタバのオンラインストアで購入することができます。

ひと足早く、春の訪れを感じさせてくれる「ラナンキュラス」。みなさんも大切な方にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

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