魂込め 2万4664人声援 J1鹿島 ホーム開幕戦 茨城・鹿嶋

ホーム開幕戦で選手たちに声援を送る鹿島サポーター=カシマスタジアム

サッカー・J1鹿島アントラーズのホーム開幕戦が2日、茨城県立カシマサッカースタジアム(同県鹿嶋市神向寺)で行われ、2万4664人の観衆が詰めかけた。〝新生鹿島〟は地元での初戦を勝利で飾ることはできなかったが、サポーターたちは魂のこもった応援で最後まで選手を後押しした。

チームは今季、ポポビッチ新監督が就任。攻撃的スタイルを始動時から積み上げてきた。セレッソ大阪との試合は後半に入って先制を許したが、終盤に追い付き、1-1で引き分けた。

新チームの戦いぶりに、25年以上鹿島を応援しているという東京都、横山雅子さん(63)は「見ていて楽しいサッカー」と声を弾ませ、「次につながる戦いができた。ゴール裏の雰囲気も良かった」と語った。茨城県水戸市の自営業、山崎正さん(67)は「追い付いたのは良かった。(シーズンは)まだ始まったばかり」、同県つくば市の公務員、濱谷貴行さん(49)は「迷いのない、攻撃的で魅力的なサッカーが見たい」と次節以降の奮起を期待した。

チームは2016年度から国内タイトルが遠ざかっており、「奪冠」に向けて新戦力への期待が高まる。同県神栖市の会社員、竹内祐人さん(30)は「昨年は思うように点が取れなかった。チャブリッチ選手の得点に期待」と熱望。水戸市の会社員、潮田渓さん(30)は「濃野選手に注目。前からの積極的なプレーを試合で見せてほしい」と力を込めた。

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