流しびな、無病息災願い 真壁のひなまつり 茨城・桜川

折りびなを乗せた舟を山口川に流す人たち=桜川市真壁町飯塚

茨城県桜川市真壁地区で開かれている「真壁のひなまつり」を締めくくる「流しびな」が2日、市街地を流れる山口川で行われ、色とりどりの折りびなが川面を彩った。参加した子どもたちや地域住民、観光客ら約200人が経木の舟に乗せた折りびなを川面に浮かべ、流れゆく様子を見守った。

流しびなは、紙で作った人形に災厄を託して無病息災を願う風習。真壁のひなまつりの恒例行事で、今年は義務教育学校の市立桃山学園の児童や、地元の街並みを案内するボランティアが制作した。

いずれも同校6年の小林聖和君(12)は「勉強やスポーツを頑張れるように思いを込めた」、柴山桜綺さん(12)は「家族や友達など大切な人とずっと一緒にいられるように願った」と話した。真壁のひなまつりは3日まで開かれている。

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