京都「にゃんたん市」の駅舎に猫の壁画お目見え 近隣企業の工場長がデザイン

地元企業のボランティアが駅舎に描いた猫の壁画(同市八木町・JR吉富駅)

 京都府南丹市八木町のJR吉富駅舎に、猫をモチーフにした壁画がお目見えした。同町に工場がある自動車部品製造会社「ジヤトコ」(本社・静岡県)の社員らによる駅の美化活動の一環で、市が進める猫や犬に優しいまちづくり「にゃんたん市プロジェクト」のアピールに一役買っている。

 壁画は、同社の古郡竜也八木工場長(58)が、市と相談しながらデザイン。ほほ笑みながら手招きする猫を大きく描いた。にゃんたん市のロゴもあしらい、背景を黄色に塗り、温かみのある雰囲気に仕上げている。

 自動車部品をイメージした青い車をはじめ、牛乳パック、豆腐、ようかん、かつお節など駅周辺にある企業にまつわる物も盛り込んだ。

 自宅から徒歩で駅を利用する竹内美恵子さん(86)は「子猫ちゃんがかわいい。駅に来るときに気持ちが明るくなる」と喜んだ。

 同社は地域貢献として昨年11月から、社員が利用する駅舎の清掃ボランティアに取り組んでおり、壁画は2月12~14日に作業した。今後も随時活動し、「塗り残した階段なども利用者が喜ぶようなデザインにしたい」(古郡工場長)としている。

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