古扇たき上げ、芸の上達願う 鈴鹿・椿大神社で「扇感謝祭」 三重

【古扇のたき上げ式=鈴鹿市の椿大神社別宮椿岸神社境内で】

 【鈴鹿】三重県鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)は2日、境内別宮椿岸神社で「扇感謝祭(芸能まつり)」を開き、芸道上達祈願祭と古扇たき上げ式で芸能芸事に携わる参列者らの一層の上達を祈念し、感謝を込めて古扇などを供養した。関係者ら約200人が参加した。

 山本宮司が祝詞を奏上、巫女(みこ)による「浦安の舞」、獅子神御祈祷神事が奉納された。早川伊右衛門社中による尾張知多万歳「地割万歳」や神鷹流の佐野扇酔師範と一門の舞踊「日本を愛す」、西川流の西川長秀師範の端唄「初春」など4演目が奉納された。境内の扇塚では、全国から集まった古扇約1000本と筆、茶せんなどのたき上げ式が斎行された。

 舞踊を奉納した名古屋市名東区の西川師範(60)は、「芸道の神への奉納を続けて30回目。芸道上達とともに世界平和を願って舞いました」と話していた。

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