春におきやすい目の不調予防ケアする意外な場所とは?

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春は、眼科の受診率が上がるなど目のトラブルに注意が必要な時期です。東洋医学(中医学)でも、春は目のトラブルがおきやすい時期、予防ケアが大切な時期として古くから予防ケアをすすめてきました。

今回は、春に目の不調で困らないための、生活の中でできるケアについて、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

春に目の不調がおこりやすいのはどんな人?

東洋医学(中医学)では、人がすこやかに生きるための心身のシステムを5つに分けた「五臓(ごぞう)」という考え方があります。目の健康は五臓の「肝(かん)」と関連深いです。「肝」の働きのひとつに「血を蓄える」ことがあるのですが、目は血を消耗しやすい器官です。

目を酷使した日に体が疲れる…という経験はありませんか?光や外の映像を取り込んで脳に送るという、多くの情報を小さな目で処理することから、目には血液もエネルギーも必要です。

そしてもうひとつ、五臓の「肝」は春に弱りやすいという特徴があり、春に肝、目のトラブルがおきやすいと考えます。

目の不調がおこりやすい方の特徴は

□ 足がつりやすい
□ 生理不順
□ 貧血傾向
□ 生理中体がだるい
□ 爪のトラブルがある
□ 髪がパサつく
□ 不安を感じやすい
□ 顔色が白っぽい
□ 生理中に目の不調を感じる

などです。あてはまるものがある方は、予防ケアを始めましょう。

目の不調を予防する食材

肝の血を補って目の不調を予防する食材は

ぶどう、ブルーベリー、プルーン、いちご、なつめ、クコの実、黒ゴマ、レバー、小松菜などです。

スーパーで入手しやすいモノばかりですので、日々の食事に取り入れやすいと思います。

目の血流も気にかけたい

目は血流が滞ると栄養不足、潤い不足になって不調がおきやすくなります。目の周辺の血流を良くするケアをこまめに行うことも目の不調予防には欠かせません。

・目をギュっと閉じてパッと開くことを数回繰り返す
・ホットタオルや温かい手で目を温める
・眉が生えているエリアには目の血流を良くするツボが点在しているので、指のはらで眉頭から眉尻まで、気持ちいい程度の圧をかけて数回なぞるようにマッサージする

ちょっとしたことですが、こまめに行うと「目がすっきりする」「目が疲れにくくなった」といった感想を持たれる方もおられます。

知っていれば、すぐに取り入れられる目の不調予防を実践して、目の不調に悩まずに春を過ごせますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中。Instagramは@keiko89zen。

編集/サンキュ!編集部

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