【MLB】大谷翔平の私生活は「バチェラーのネタバレ防止よりも秘密主義」 米老舗誌が詳細明かさぬ結婚発表に不満気

結婚を発表したドジャース大谷翔平投手。2月29日(日本時間3月1日)には囲み取材に応じたが、お相手は一般の日本人女性というだけで、詳細は明かさず。この固いガードに不満気な米メディアもあった。

◆「松井秀喜を彷彿とさせる“奇妙な発表”」大谷翔平の“電撃結婚”に現地メディアが指摘

■「トラウトでさえ知らなかった」

米老舗スポーツ誌『スポーツイラストレイテッド』は「オオタニの結婚発表は、彼の私生活を取り巻く極端な秘密主義を明らかにしただけだった」と題し、記事を公開。チームメートたちの反応などを掲載した。

肩を落としたのはエンゼルス時代の同僚で、現在はホワイトソックスに所属するブレット・フィリップス外野手。「彼にガールフレンドがいたことさえ知らなかったのは残念だ」とコメント。すると同誌は「フィリップスはそれほど気分を害する必要はない。彼はオオタニと1シーズン一緒にプレーしただけだが、オオタニと6年間エンゼルスでともに戦ったマイク・トラウト外野手でも知らなかったのだから」と記し、“盟友”でさえ報告を受けていなかった事実を伝えた。

大谷が結婚式を挙げたかどうか不明だが、同誌は「10年総額7億ドルで契約したオオタニなら壮大な式を催すこともできたはず。ただ、すでに式を挙げていたとしても、新しいチームメートたちは招待されていないようだ」と指摘。その上で「それは最良なやり方ではないが、我々が取材したところ“仲間外れにされた”と怒っている選手はいないようだ」と記した。

2022年12月に結婚したドジャースのクリス・テイラー外野手は「私も自分たちの式に彼を招待していないんだから……(大谷の結婚式に招待されなかったとしても仕方ない)」と理解を示した。

■契約進めた球団も「把握できず」

また、ユーティリティープレーヤーのエンリケ・ヘルナンデス内野手は「全体的なことについてどう感じるか決める前にいくつか質問がある。(大谷は結婚発表のSNSに)彼の犬の写真だけを投稿した。だから、私は彼に飼い犬(デコピン)と結婚したのか?と聞きたいね」とジョーク交じりに反応した。

さらにドジャース幹部は「オオタニに恋人がいたことをチームは知らなかった」と認めており、同誌は「これは彼との契約交渉を綿密に進めてきた球団としては、かなり驚くべき情報収集の失敗だろう」と皮肉った。

そして、同誌は最後、先述のフィリップスが明かした思い出話で締めくくった。実は同選手は一度だけ大谷に「彼女はいるの?」と聞いたことがあったという。しかし、答えは聞けず「それは『バチェラー』(全米で国民的人気の婚活リアリティー番組)のネタバレ防止よりも秘密主義だった」。

米国では選手の奥さんも堂々と姿を見せるが、日本では一般女性と結婚した場合、羽生結弦のように素性を明らかにしないケースが多い。今回は日米の文化の違いが、そのままメディアのスタンスにも表れたようだ。

◆大谷翔平の結婚報告投稿に盟友トラウトが“いいね”&メッセージ!“トラウタニ”のやりとりに米メディアも反応「長年のチームメイトも驚いた」

◆大谷翔平の“電撃結婚”は「スターダム以上の見出しを飾る」 米大手誌も祝福「野球界のスーパースター」

文●SPREAD編集部

© 株式会社Neo Sports