恐竜と哺乳類、進化の歴史 骨格比較や化石展示 県自然博物館 茨城・坂東

高さ約4メートルのカルノタウルスの全身骨格=坂東市大崎

恐竜と哺乳類の進化の歴史に光を当てた企画展「恐竜VS哺乳類-化石から読み解く進化の物語」(茨城新聞社など後援)が2日、茨城県坂東市大崎の県自然博物館で開幕した。2億年を超える進化の歴史を振り返るほか、「歯」や「足」に着目した骨格の比較、最新の化石研究などを紹介している。同展は6月9日まで。

同展は原始的な両生類が繁栄していた約2億9890万年前の時代から現代までの恐竜と哺乳類の歴史を順序立てて紹介し、剥製や化石など約350点を展示している。目玉は獣脚類のカルノタウルス(高さ4メートル、全長7メートル)の全身骨格で、ネコ科のサーバルの全身骨格とともに展示し、長い足を生かした足の速さなど共通点も示した。

展示やチラシに記載されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、3Dで恐竜や哺乳類の骨格を見ることができる仕組みも導入。最新の化石研究のコーナーでは、実際に触って楽しめる展示品も用意した。

企画した吉川広輔首席学芸主事は「実物のイラストや壁画を多用し、図鑑をめくるような分かりやすい展示にこだわった。時代とともに移り変わる恐竜と哺乳類の進化の歴史に触れてほしい」と話している。

20日と4月27日~5月6日までの期間は、事前の予約登録が必要。問い合わせは同館(電)0297(38)2000。

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