チャップマンと合意したジャイアンツ 引き続きスネル獲得を狙う

ジャイアンツはブルージェイズからFAとなっていたゴールドグラブ賞4度の三塁手、マット・チャップマンと3年5400万ドルで合意したことが報じられている。これによって、ジャイアンツの今オフの補強は完了したのだろうか。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者によると、その答えは「ノー」だという。スラッサー記者は、ジャイアンツがパドレスからFAとなっているブレイク・スネルに対して引き続き興味を示していることを伝えている。

潤沢な補強資金を用意し、大型補強を目指した今オフのジャイアンツだったが、大谷翔平と山本由伸の獲得に失敗。李政厚(イ・ジョンフ)と6年1億1300万ドルの大型契約を結び、ホルヘ・ソレアを3年4200万ドル、ジョーダン・ヒックスを4年4400万ドル、トム・マーフィーを2年825万ドルで獲得し、マリナーズとのトレードではロビー・レイも獲得し、そこにチャップマンも加えることになったが、同地区のドジャースやダイヤモンドバックスに対抗できる戦力が整ったとは言い難い状況だ。

特にエースのローガン・ウェブに続く先発投手陣の顔ぶれには大きな不安を抱えている。レイとアレックス・カッブの両ベテランは故障で開幕に間に合わないことが確定しており、2番手の有望株カイル・ハリソンと3番手のヒックスはともに実績不足。4番手と5番手の候補だったキートン・ウィンとトリスタン・ベックは故障を抱えており、スネルに限らず、先発補強の必要性は高まっている。

米サイト「ロースター・リソース」によると、ジャイアンツの現時点でのペイロールは約1億8300万ドル。ただし、ぜいたく税のルールに基づいて計算したペイロールはすでに約2億3000万ドルに達しているため、スネルを獲得すると間違いなくぜいたく税の基準額を超過する。スネル獲得に動くのか、それとも安価な補強で済ませるのか。ジャイアンツの先発補強の行方が注目される。

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