リヴァプールの劇的決勝点は誤審が大きく影響? 元主審が主張「ボールは返されるべきだった」

プレミアリーグで再び判定に注目が集まる事態となっている。2日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

プレミアリーグ第27節が2日に行われ、ノッティンガム・フォレストとリヴァプールが対戦。60分から遠藤航が途中出場を果たした一戦は、90+9分にダルウィン・ヌニェスが頭で決勝点を決め、1-0でリヴァプールが劇的勝利を収めた。

しかし、この決勝点につながる判定に注目が集まっている。90+7分にノッティンガム・フォレストはCKを獲得すると、クロスが流れたところをカラム・ハドソン・オドイがキープをしたものの、イブライマ・コナテがペナルティエリア内で頭付近を抑えて倒れたため、ポール・ティアニー主審が笛を吹いて試合を止めた。

ハドソン・オドイがボールをキープしていたため、本来ならばこの後はノッティンガム・フォレストのボールで試合は再開されるはずだったのにもかかわらず、ティアニー主審はボールをリヴァプールのGKクィービーン・ケレハーに渡して試合再開となった。

これによって、リヴァプールがボールを保持して最後の決勝点につながるCKまで試合が進んだことから、ノッティンガム・フォレスト側は試合後に猛抗議。コーチを務めるスティーヴン・リード氏にレッドカードが提示されるなど、大荒れな幕切れとなった。

かつてプレミアリーグで審判を担当し、今年2月からはノッティンガム・フォレストで審判アナリストを務めているマーク・クラッテンバーグ氏は試合後、「ボールはフォレストに返されるべきだった」とルールに従えば、ティアニー主審の判断は間違っていたことを強調した。

「主審が試合を止めたら、ボールを保持していたチームに返さなければならない。それはフォレストだった。でも、(ボールが)キーパーに渡され、その後にリヴァプールが得点を決めたなら、なぜ(フォレストが)憤慨しているかわかるだろう」

「主審とは話をしていない。このことはクラブに任せるよ。(試合後に)審判のドレッシングルームに入ろうとしたけど、主審がそれを許してくれなかった」

「フォレストは多くの判定が自分たちに反するものだったと感じている。このような形で負けたことに誰もが動揺し、悲しんでいる。将来的にはクラブの運が変わることを期待している」

なお、元イングランド代表FWアラン・シアラー氏も「彼が完全に間違っている」とティアニー主審が試合の結果に大きく影響を与えたとの見解を示している。

「ハドソン・オドイがボールを持っている時に彼は笛を吹いた。その後、彼は何もなかったように(リヴァプール)のゴールキーパーにボールを返したが、これは完全に間違っている」

「ウィンガー(ハドソン・オドイ)が触っていたフォレストのボールになるはずだ。もし、ボールを置くべきフォレストのところに落としていたら、すべてが変わっていただろう」

【ハイライト動画】ノッティンガム・フォレストvsリヴァプール

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