「戦争を語るには現物が残らないと」 旧陸軍被服支廠の保存へ「たる募金」 広島の被爆建物

広島市にある被爆建物「旧陸軍被服支廠」の保全を願う団体が28日、「たる募金」を呼びかけました。

募金を呼びかけたのは「旧被服支廠の保全を願う懇談会」です。2年前から銀行口座で寄付を募っていますが、多くの人に保存の重要性を発信しようと、初めて街頭で募金活動をしました。

被服支廠は現存する最も古い鉄筋コンクリートの建造物で、2024年1月に国の重要文化財に指定されました。広島県などは、平和学習や観光の拠点としての活用イメージをまとめています。

旧被服支廠の保全を願う懇談会 内藤達郎 副代表
「戦争の負の遺産を語るのには、やはり現物として残っていなければ説得力がなかなかないということなので、ぜひあのまま残したい」

集まった資金は県に全額寄付されるということです。

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