【MLB】OP戦初登板の今永昇太、メジャーの洗礼浴びるも奪三振ショー ドジャース打線から5K、大谷翔平との対決はお預け

カブス今永昇太投手は2日(日本時間3日)、米アリゾナ州グレンデールで行われたドジャースとのオープン戦に先発登板。2回1/3を投げ、3安打3失点ながら5三振を奪う力投を見せた。なお、大谷翔平投手は欠場しており、初対決はお預けとなった。MLB公式サイトや米地元紙などが伝えている。

◆【実際の映像】今永昇太、ド軍相手にOP戦デビューで奪三振ショー フリーマンに投じた94マイルのストレート

■MVPフリーマンから三振奪う

今永にとって収穫の多い初登板となった。まずはドジャース1番ミゲル・ロハス内野手に対し、初球を投じる前にいきなりピッチクロック違反でボールを宣告された。

「ピッチクロックはもう少し理解したい。今日は違反したが良い経験になった」と話し、その後は動じることなく落ち着いた投球を披露。ロハスを直球で左飛に打ち取ると、続く2020年のMVPフレディ・フリーマン内野手を94マイル(約151キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。さらに3番ウィル・スミス捕手も直球で右飛に打ち取り、初回は直球を決め球に3者凡退で切り抜けた。

試練が訪れたのは2回。先頭の4番マックス・マンシー内野手に右前打を許すなど連打で無死一、二塁のピンチを招いた。そして、6番アンディ・パヘス外野手に甘く入った直球を捉えられ、3ランを被弾した。しかし、ここから本領発揮。7、8、9番を3者連続三振に切って取り、立て直した。さらに3回も先頭1番ロハスを空振り三振に仕留め、4者連続三振をマークしたところで交代。球数は41球で無四球だった。

■「本塁打阻止へ」直球がカギ

ピッチクロック違反に始まり、3ラン被弾、そして最後は4者連続三振という派手なデビュー戦となったが、今永は「色々な経験ができて良かった。ドジャースのような本当に良いチームを相手にしても、特に緊張するわけでもなく、そうかといって緊張感がないわけでもなかった。試合の雰囲気を感じることができたのは良かった」と振り返った。

この日のテーマとして「本塁打を許さない」というのがあったと明かした。「実際には打たれてしまったが、本塁打ではなく単打にとどめる方法を考えるのに良い機会になった」とコメント。そのためには直球が重要になると感じたようで「日本とメジャーの違いは速球の使い方。今日はカウント0-1から打たれたが、そのカウントならもっと高めに投げても良かった。もっとストライクゾーン高めに投げたり、低めに投げるならボールになってもいいくらいに外すとか、そういうことに取り組んで行きたい」と話した。

今永はゴロ打球が少ないフライボール投手。昨季も17本塁打を許したが、メジャーで成功するためにも1発を回避するための試行錯誤が必要になりそうだ。

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