この冬に横浜F・マリノスからスイス1部のセルヴェットにレンタル移籍した西村拓真。登録問題が解決した彼は、先日新天地での初ゴールを決めた。
常本佳吾も所属するセルヴェットを指揮するのは、レネ・ヴァイラー監督だ。スイス人のヴァイラー監督は2022年に鹿島アントラーズを指揮した経験がある(常本は当時の教え子)。
『Blick』によれば、ヴァイラー監督は西村の獲得を熱望していたという。だからこそ即起用したとしており、その賭けは100%勝ちになったとしている。
すでに西村のプレーは現地で高く評価されているようだ。セルヴェットの元監督であるジャン・ミシェル・アビやシオンなどで監督を務めたクリスティアン・セルマッテンらはこう賞賛している。
「すでに感銘を受けた。動きのクオリティは本当に興味深い。非常にインテリジェントな選手」
「チームのために働くし、ハードワークする。規律正しく、勤勉。態度も評価できる」
「比較的小さな体躯(178cm)を補って余りある爆発力がある。純粋なセンターフォワードではなく、より完成されている」
「セルヴェットが彼をスカウトしたのには理由がある。レネ・ヴァイラーは日本で監督をしており、そこで彼を見つけた。
経験があり、ハイレベルな国内リーグと、サッカー国である日本の代表チームでもプレーしている。そこに(スイスで活躍すると?)確信を持てる理由がある」
レネ・ヴァイラー監督は鹿島時代に対戦した西村に目をつけていたようだ。
また、セルヴェットのフランス人MFティモテ・コニャも西村をこう賞賛しているという。
「動きが非常にクレバー。素晴らしいクオリティがあるし、すでに僕らはそれを目の当たりにしている。テクニックはクリーンで、ビッグクラブでプレーしてきたことが分かる。
言葉は話せないし、このチームのことを知らないけれど、すぐに素晴らしいパフォーマンスを見せた。それは『何か持っている』ということさ。闘い方を知っているし、犠牲の精神もある。それは僕らのチームにとって大切なことさ」
西村はまだスイスで2試合ほどにしか出場していないが、すでに評価を確固たるものにしつつあるようだ。