澤野サウンドで魅せる期待の列車運行ストラテジー『雷索納斯』が配信されるもDDoS攻撃の被害に―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年3月3日】

澤野サウンドで魅せる期待の列車運行ストラテジー『雷索納斯』が配信されるもDDoS攻撃の被害に―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年3月3日】

3月20日より中国(簡体字圏)で『ヘブンバーンズレッド』のベータテストがついに始まります。

直近、日本産スマートフォンタイトルで中国国内でも注目を集めているのが現状本作くらいなのが、昨今のスマートフォンゲーム市場における難しさというものなのでしょう。

既存タイトルですと『Fate/Grand Order』『プリンセスコネクト!Re:Dive』『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』といった、日本でも息の長い人気タイトルは同じように一定の人気を保ち続けているようです。さて、今週も気になる注目作を3選拾ってきましたので早速紹介していきます。
※本稿では、システム上の関係で簡体字・繁体字を異体字に置換しています。

◆『RESONANCE SOLSTICE(雷索納斯)』

RESONANCE SOLSTICE(雷索納斯)』は、2月29日に中国でサービスを開始した超自然災害カードストラテジー。退廃的な世界を走り続ける列車を運行し、大陸各地に物資を届ける車掌として世界を旅するタイトルです。

『進撃の巨人』『機動戦士ガンダムUC』の楽曲でも知られる澤野弘之氏が、KOHTA YAMAMOTO氏と共同で作中の楽曲を製作しており、世界観に引き込むサウンドの数々に魅了される一作品となっています。また、本作は日本語ボイスも収録済みで、前日譚となるオリジナルアニメーションが1話2話と分けて公開中。

昨年12月にベータテストが実施されて以来、多くのユーザーたちから注目を集めていましたが、サービス開始当日にDDoS攻撃を受けたため、サーバーの正式オープンが遅延する事態に陥りました。

今回の攻撃を受けて、運営チーム宛に脅迫メールが届いたようですが、公式アカウントは「攻撃と脅威に対して、我々は決して屈することはありません」声明を発表しています。

また、本作はゲームのリリース日から数日前に“Production I.G×澤野弘之×大張正己”と、豪華クリエイター陣たちが製作したアニメーションPVまで公開しており、幸先の良いスタートを切れそうな空気がありました。

ですが、先述したトラブルに見舞われたがために、DDoS攻撃の事情を知らないユーザーたちから「サーバーが最適化されていない」「ログインできない」などなど多くの批判が寄せられ、iOSのレビュー評価が大変気の毒なことになってしまっています。

音楽・世界観・ビジュアル・ストーリーといった部分は、いずれもプレイしたユーザーたちから評価されていることから、サーバーが安定した頃合いに適正なストア評価には戻るでしょう。ただ、配信前のプロモーション展開で上げたユーザー期待値を、悪質なユーザーの攻撃によって強引に下げられてしまったのはかなりの痛手になりました。

◆『シヴィライゼーション 世界启元』

3月1日に中国向けのスマートフォンタイトルとして発表されたのが、人気シミュレーションゲーム『シヴィライゼーション』シリーズのモバイル向け最新作『シヴィライゼーション 世界启元』。現在公式ホームページでは、各種アプリプラットフォームでの事前登録を受付中です。

直近、スマートフォン向けのオリジナルタイトルとして、昨年8月15日にサービスを終了したネクソン配信の『シヴィライゼーション:覇者の君臨』がありました。こちらは『シドマイヤーズ シヴィライゼーションV』をベースに開発された作品でしたが、1年と持たずにサービスが終わっています。

bilibiliの公式ゲームページによると、本作の開発はテンセントが行うようです。

2K Gamesの公式ライセンスを受けて開発されているのはもちろんですが、公開されたティザートレーラーの最後にはシド・マイヤー氏も登場しており、新作タイトルとしての意気込みが感じられます。新たなスマートフォン向けの『シヴィライゼーション』は、ユーザーたちに受け入れてもらえるのでしょうか。

◆『物華彌新』

物華彌新』は、2月28日からベータテストがスタートしたスマートフォン向けのシミュレーションRPGです。中国国内にて非常に注目を集めているタイトルであり、現在その事前登録者数は200万人を越えています。

本作が初めてベールを脱いだのは2020年9月に発表されたプロモーションビデオ第1弾で、およそ3年6ヶ月もの年月が経過していることになります。

bilibiliなどのユーザーコメントを読む限り、流石に待ちくたびれたユーザーが多かったようです。ですが、長らく動きが消極的だったため、今回のベータテストでは運営チームの予想を上回るテスター希望者が殺到する事態になりました。急遽、ベータテスト参加資格が追加発行されています。

ゲーム自体は中国の伝統的な文化、世界観を近未来SFと掛け合わせたようなテイストですが、公開中のPVを見る限り、ミニゲームのようなコンテンツが数多く確認できます。中でも目引くのがビジュアルの全体的な美しさです。

キャラクター1人ひとりの立ち絵イラストやユーザーインターフェースなども、異常なほど細かい装飾のデザインで描き込まれており、もはや美しさすら感じられます

キャラクターのイラストはもちろん、2Dイラストのアニメーションもふんだんに取り入れられ、動的な表現にもこだわっているようです。ベータテストの期間が短いことから、肝心のゲーム内容に筆者が触れられるかは微妙なところですが、スクリーンショットだけでも惹きつけられるものがありますね

© 株式会社イード