おいしいものを知り尽くして、食べ尽くしている料理のプロの方々が、自らお取り寄せをしているものは何? そんなお取り寄せを私も食べてみたい!という想いをかなえるこの企画。前回に引き続きお気に入りを教えてくださるのは、料理研究家の沼津りえさんです。ふだんのごはんをよりおいしくいただける方法をご存知の沼津さん。お気に入りの食材や召し上がり方を、たっぷり教えていただきましょう。
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監修者
料理研究家、管理栄養士、調理師 沼津りえ
(ぬまづ・りえ)料理教室「cook会」主宰。杉並区阿佐ヶ谷を中心に、数多くの料理教室を開催。バラエティー豊かなレッスン内容で、幅広い年齢層の生徒に支持されている。著書に『低糖質だからおいしい「おやつ&スイーツ」』(K&М企画室)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)などがある。
梶田商店の醤油「巽(たつみ)」
愛媛県は大洲市にある老舗の醤油メーカー梶田商店。
原料の仕入れから製造まで、醤油づくりにおける全ての工程を自社で行う醤油蔵は、全国でもごくわずかになりましたが、梶田商店はそのごくわずかな醤油蔵の一つです。
醤油づくりはまず原料である大豆・小麦・塩を選定することから始まるという信念のもと、全てのもろみを酵母添加も酵素添加も行わず、天然醸造で醸しているそうです。醤油については全ての原材料が生産者のわかるものを使用し、桶毎に生産者の管理を行っています。
沼津さんが、伝統と品質にこだわり続けるこの梶田商店と出会ったのは10年ほど前。
知り合いの酒屋さんにすすめられ、長年美味しいお酒や調味料を扱ってきたこの人が言うなら美味しいに違いない、と購入してみたところ、その勘は大当たり。
「まず香りが違うのに驚いて、口に含むと甘味があとからやってきて、深い味わいがあるんです。出汁を使わなくても、お湯で薄めただけでも美味しく飲めますよ」
と、その香りの豊さに惚れ込んでしまいました。
その後は梶田醤油の13代目当主を料理イベントにゲストとしてお招きしたりと長いお付き合いが続いているとか。
基本の「巽」濃口醤油の他にも、いくつか種類がありますが、いずれも濃厚でコクのある味わいが料理に深みを与えてくれます。
醤油を変えただけで素材の味がグンと引き立ち、世界が変わる、そんな経験をしたいなら、ぜひ一度この「巽」試してみてください。
お取り寄せはこちら
梶田商店
https://www.kazita.jp/shop/
※注文方法
上記サイトより注文。
瑞鷹の「本伝 東肥赤酒」
熊本ではおとそにみりん代わりに大活躍だという赤酒(あかざけ)。
その他の地方ではあまり馴染みのない調味料ではないでしょうか?
赤酒は、みりんのように使える甘みのある黄金色のお酒ですが、みりんと違うところはといえば、発酵と糖化が並行して行われるところ。糖分とアルコール、アミノ酸が渾然一体となって、甘味と旨味を醸し出すのだそうです。
熊本出身の沼津さんにとっては「お正月のお屠蘇にはこの赤酒を使用するのが一般的で、熊本では甘味づけといえば、みりんの代わりに赤酒を使用することも多いです」というキッチンの定番。
赤酒をくわえた煮物はコクがあり、てりもしっかりと出てツヤツヤおいしそうに仕上がります。
「隠し味的にチャーハンに少量入れると、パラリとした仕上がりになります。赤酒入りのチャーハンは、私にとって母の味。私もいまでもみりんを入れる料理には赤酒を使います。コクが増して深い味わいになるのでおすすめですよ」
赤酒にも種類が色々ありますが、中でも沼津さんのお気に入りは、購入もしやすい瑞鷹のWEBショップの「本伝 東肥赤酒」。
ストックを切らさないように、お取り寄せは定期的にされているそうです。
お取り寄せはこちら
瑞鷹WEB
https://zuiyo.shop-pro.jp/
※注文方法
上記サイトより注文。
※記載されている情報は2024年2月のものです。