「やってみると難しかった…」 首里城の宮大工体験イベント 家族連れなど180人が参加

 首里城復元工事に関心を持ってもらおうと、特別体験イベント「宮大工体験」(主催・国営沖縄記念公園事務所)が2日、那覇市の首里城公園で開催された。家族連れなど180人が参加。首里城正殿の復元に用いられる宮大工の伝統技術を体験し、木材の加工方法などを学んだ。

 イベントではかんながけ体験の他、くぎを使わずに木材同士を固定する木組み体験や、寺や城を専門とする宮大工の道具が展示された。参加者に道具の使い方を説明した後藤史樹(ふみき)さん(64)は「道具は代々受け継いでいくもの。昔の道具ほど持ちが良い」と話した。

 家族でかんながけを体験した那覇市の大城健太さん=城西小3年=は「最初は簡単に削れると思ったけど、やってみると難しかった」とはにかんだ。

 宮大工の木組み技術の話を熱心に聞いていた女性は「機械が活躍する時代でも、手作業の技術を後世に残してほしい」と語った。(社会部・國吉楓乃)

宮大工体験で、かんながけを体験する参加者=2日、首里城公園

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