以下の表のように一般世帯は、住宅ローン減税の対象となる借入限度額が2024年から引き下げられます。
【改定前】
- 長期優良住宅:5000万円
- ZEH:4500万円
- 省エネ基準適合住宅:4000万円
【改定後】
- 長期優良住宅:一般世帯4500万円・子育て世帯5000万円
- ZEH:一般世帯3500万円・子育て世帯4500万円
- 省エネ基準適合住宅:一般世帯3000万円・子育て世帯4000万円
しかし「子育て・若夫婦世帯」は限度額が据え置きとなるため、2024年に住宅購入を検討している方はぜひ活用したい制度です。
注文住宅を購入するにあたって「後悔」はしたくないものです。
実際に住宅購入で後悔した方の体験談を参考にして、後悔しない家づくりをしましょう。
そこで今回は、大阪府で注文住宅を購入した30歳代ご夫婦が体験した「住宅の後悔ポイント」を3つ紹介します。
実際に住んでから気づいた点が多いようです。
これから注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
注文住宅の後悔ポイント1. お風呂にテレビを設置して後悔
ご夫婦のコメント
「浴槽にゆっくりと入れるようにテレビをつけたのですが、観ることがなく不要だった」
プロからのアドバイス
お風呂でスマホを利用して動画などを楽しむ方は多いものの、浴槽に落とす恐れがあるため危険です。
浴室用テレビなら湯舟に浸かりながらリラックスして視聴できるため、お風呂時間が充実します。
さらに近年では、Wi-Fiに繋げてサブスクリプションの動画コンテンツを視聴できるタイプもあるため、設置を検討する方も多いのではないでしょうか。
ただし、実際には時間がなく活用できないケースも見受けられます。費用がかかる設備の導入には、憧れだけでなく実用性をしっかり考える必要があるでしょう。
本当に必要だと判断した場合、防水性によっては故障しやすいものもあるため、濡れても故障しないか確認することがポイントです。
浴室用テレビは「Wi-Fi対応で防水性能の高いもの」を選ぶのがおすすめです。
注文住宅の後悔ポイント2. キッチンスペースで後悔
ご夫婦のコメント
「対面式のキッチンに憧れていて注文したのですが、キッチン側の通路が狭くなってしまい、ゴミ箱をおけるスペースがなかった」
プロからのアドバイス
対面式のキッチンを希望する場合は、壁とキッチンの間のスペースの確保を考慮しましょう。
食器や炊飯器を置くカップボードを置くスペースを含めた幅が必要です。
通路幅のおすすめは80〜100センチくらいになります。
理想の通路幅はそれぞれの体型にもよるため、ハウスメーカーの担当者に相談しましょう。
ただし、ハウスメーカーの担当者によっては普段キッチンを利用しないため、使い勝手を理解していない方もいます。
主婦目線でアドバイスしてくれる担当者を選ぶのも、後悔しないコツの1つです。
注文住宅の後悔ポイント3. 床暖房の設置で後悔
ご夫婦のコメント
「床暖房を設置したのですが、原油価格が高騰してしまい、光熱費が高くなってほとんど使わなくなってしまった」
プロからのアドバイス
床暖房には、ガス式と電気式があります。
1部屋のみに設置するなら電気式の方が安価です。
しかし、温度ムラがあったり、立ち上げるまでに時間がかかったりするなどのデメリットもあります。
ガス式は、立ち上がりが早いためすぐに温まりますが、設置施工に手間がかかり、定期的な点検や部品の交換などのメンテナンス費用が必要です。
無垢材などを使用しない場合は、床暖房はおすすめの設備です。
部屋の数や広さに合わせて検討しましょう。
注文住宅を購入して満足したポイント
ご夫婦が体験しているのは、後悔点だけではありません。
こだわりぬいて建てただけあって、満足している点もあります。
ここでは、5つの満足ポイントをご夫婦のコメントで紹介します。
ぜひ家づくりの参考にしてみましょう。
- 床下収納にはこだわっており、一般的なサイズよりも5倍近くあります。どんな物でも床下に収納できるためかなり重宝しています。
- お風呂場にはあえて鏡を無くしました。壁がすっきりしていて見た目がシンプルになり掃除もとても楽です。
- 2階に上がる階段の手すりの間から子供が転落しないように「太めの手すり」にしました。そのため、高級感ある階段になったので良かったです。
- 一階に無垢の床材を使用しており、素足で歩くととても足ざわりが良く、真冬でも冷たくないのが気に入っています。
- 子供がいるのでトイレでおしっこが飛散することを考えて「消臭壁紙」にしたため効果絶大です。トイレに入った時に嫌な臭いがしないので気に入っています。
ご夫婦の満足ポイントは、掃除のしやすさや収納の大きさです。
さらに、床の材質や階段の手すりにこだわったことで、見た目にも満足した家になりました。
快適な生活を実現できている点が、満足度の高さに繋がるため参考にしておきましょう。
家づくりで失敗しないために
注文住宅は、あらゆる希望を詰め込んだ「理想の家」が実現可能です。
しかし実際に住んでみると、今回のご夫婦のように後悔することも少なくありません。
家づくりで失敗しないためにも、実際に体験された後悔ポイントや満足ポイントを参考にするのがおすすめです。
実際に注文住宅を購入して住んでいる人の声を参考にして、後悔のない家づくりをしましょう。
参考資料
- 国土交通省「住宅ローン減税の制度内容が変更されます!~令和6年度税制改正における住宅関係税制のご案内~」