祇園新橋(京都市東山区)を訪れる観光客に地域の歴史を伝えてマナー意識の向上を図ろうと、地元の「祇園新橋景観づくり協議会」が、地域の3カ所に案内板を設置した。
3枚とも内容は異なる。巽橋近くの1枚には、川べりの緑地帯にある竹垣は上部に半割りの竹をかぶせた「金閣寺垣」と呼ばれる上品なたたずまいであることを紹介しつつ、「人が座るようには作っていません。危険なので座らないで」と呼びかける。
他の2枚も、一帯が天明の大火(1788年)や元治の大火(1864年)で焼け野原になった経験があることを踏まえて喫煙禁止を訴えるなど工夫を凝らした。
同協議会は「ただ禁止事項を伝えるのでなく、この場所を理解したうえでそぞろ歩きを楽しんでほしいと思った」としている。