ベッドシーンより困難「最後は吐きそうに」…。エマ・ストーン、映画『哀れなるものたち』の撮影秘話を明かす

公開中の映画『哀れなるものたち』主演のエマ・ストーンが、撮影中のエピソードを明かしました。

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同作は自ら命を絶った女性の体に、天才外科医が胎児の脳を移植して蘇生します。大人の体に子どもの脳と心を持った自由奔放なベラが「世界を見たい」と旅に出て、変化し、成長する物語です。

ヨルゴス・ランティモス監督の同作は、2023年のベネチア国際映画祭で最高賞となる金獅子賞を受賞し、2024年のアカデミー賞には作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞など計11部門にノミネートされています。

『哀れなるものたち』で印象的なのは、ベラと弁護士ダンカンとのダンスシーン、数多くのベッドシーン……そしてベラがエッグタルトにどハマりするシーン。

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エマ・ストーンは2月24日、全米製作者組合賞(PGAアワード)劇場映画プロデューサー賞のパネルに出席し、「撮影のためにタルトを60個食べた」と会場を驚かせました。

「性に奔放なキャラクターを演じるのは大変でしたか?」と聞かれたエマは、ベラの他の部分を描くほうが大変だったと答えます。

Axelle / FilmMagic

2月24日、全米映画俳優組合賞(SAGアワード)に出席したエマ・ストーン

「ベラのセクシュアリティを表現するのは、あまり大変ではありませんでした。撮影の仕方や手順が決まっていたし、インティマシーコーディネーターもいたし、セットも閉鎖的だったし…。ある意味、もっとも簡単でした。ちゃんと振り付けが決まっているようなものですから」

ベラが初めて歩けるようになるまでの体の動きなど、ベッドシーンよりも創意工夫や努力が求められるシーンが多かったと話します。

「ポルトガルのシーンではタルトを60個も食べました。最初のひと口はおいしいけれど、最後は吐きそうになりました」

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「あとは、ベラが初めて死と貧困を目の当たりにするようなシーン。こういうのを演じるほうが、ベッドシーンよりずっと難しかったです」

「ベッドシーンについてとにかくたくさん聞かれますけどね!」と会場を笑わせつつ、「カメラはそういう部分も描く必要があったと思います」と締めくくりました。

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