和歌山県から初の災害ボランティア 石川県七尾市へ

能登半島地震の被災地・石川県七尾市でゴミの片づけや運搬を行うための災害ボランティアが昨夜(3月1日)、和歌山市を出発しました。

バスに乗り込むボランティアの皆さん(2024年3月1日午後11時50分頃)

これは、石川県からの要請を受けた和歌山県と県災害ボランティアセンターが、事前に登録している県内のボランティアスタッフに希望を募り、20歳から76歳までの20人を現地に送り届けたもので、能登半島地震で和歌山県がボランティアを送るのは初めてです。

災害ボランティアの一行は、昨夜11時から和歌山市の和歌山ビッグ愛で開かれた出発式にのぞみ、県災害ボランティアセンターの職員から現地の状況などについて説明を受けました。

現地でグループとなるメンバーが連絡先などを交換

出発を前に、初めて災害ボランティアに参加するという和歌山大学教育学部3年の奥澤佑成(おくざわ・ゆうせい)さん21歳は、「報道で能登半島地震の状況を知り、大学の授業で災害ボランティアを知る中で、参加して見たいと思うようになり、応募した。まったく初めての経験だが、現地で被災者の役に立てれば」と意気込みを語りました。

和歌山大学の学生3人には、大学から備品が手渡された

また、出発にあたり、県災害ボランティアセンターの南出考(みなみで・こう)所長は、現地での作業について「七尾市は、いまも4千戸余りで断水が続き、自宅に戻れない人が多いので、どこに避難しているのかわからず、被災者が何に困っているのか、聞き取るのが難しい。ニーズ把握が滞っているため、現地では、危険家屋の周りにあるブロック塀などを壊して運び出す作業が多くなりそうだ」と話しました。

オリエンテーションを行う南出さん

災害ボランティアの一行は、きのうの午後11時50分頃、バスで被災地の石川県七尾市へ向けて出発し、現地に到着した後、きょう(3月2日)午前10時頃から午後4時頃まで災害で発生したごみの片付けや運搬などを中心に、七尾市の災害ボランティアセンターの指示でボランティア活動を行います。

出発前にメンバー全員で記念撮影

その後、七尾市で宿泊し、あす(3月3日)も午前10時から午後4時まで活動し、バスで和歌山への帰路に着き、あさって4日の午前0時ごろ到着する予定です。

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