香港の経済成長率、24年は2.5~3.5% 特区政府財政司予測

香港の経済成長率、24年は2・5~3・5% 特区政府財政司予測

香港のビクトリア湾両岸に広がる風景。(2022年6月22日撮影、香港=新華社記者/李鋼)

 【新華社香港3月3日】中国香港特別行政区政府財政司の陳茂波(ちん・ぼうは)司長はこのほど、新年度の財政予算案を発表し、2024年の香港の経済成長率を2.5%~3.5%と予測した。

 陳氏は、外部環境が引き続き香港の貨物輸出に圧力をもたらすものの、世界の金融情勢は年内に緩和する可能性があり、輸出に有利に働くとの見解を示した。観光客の受け入れ能力、特に航空輸送力の回復が進み、特区政府が経済発展を目的とした大型イベント開催に力を入れることで、香港を訪れる観光客が増加し、観光や関連サービスの伸びをけん引するとした。

 香港の経済について、24年に一段と拡大し、通年の実質成長率は2.5%~3.5%になると予測。基本インフレ率は1.7%、全体インフレ率は2.4%との見通しを示した。

 陳氏は「香港が『一国二制度』の下で独特の優位性を生かして着実に前進し、国家発展の大局に積極的に溶け込み、国の発展戦略との連結を図り、国内と国際の『双循環』の重要な接点としての機能を引き続き発揮しさえすれば、先行きは明るい」と語った。

 陳氏はまた、香港経済の25~28年の実質成長率を年平均3.2%、基本インフレ率を年平均2.5%と予測した。

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