ワイもいるぞ!争奪戦が勃発している代表未招集の多種多様なルーツを持つ3選手

欧州のトップリーグには多種多様なルーツを持つサッカー選手が際立ったプレーを見せている。その中で各代表チームは逸材の確保に必死だ。

争奪戦は2カ国のみならず、3カ国、果ては4カ国に及んでいることがあり、若く才能の溢れる選手がどのナショナルチームを選択するのかに衆目が集まっている。

そこで各ナショナルチームで争奪戦が勃発している代表未招集の多種多様なルーツを持つ3選手を紹介する。

3カ国が目を光らす10代の天才ウインガー

ルカ・コレオショ

国籍:イタリア、カナダ、アメリカ

所属:バーンリー

ポジション:左ウイング

イタリア、アメリカ、カナダで争奪戦となっているコレオショはスペインのエスパニョールでも神童といわれる逸材だ。若干17才でラ・リーガでデビューした天才は昨季リーグ戦で4試合1得点と確かな足跡を残している。

高レベルのスピードとテクニックを両立したドリブルは切れ味抜群であり、1対1に持ち込まれれば対処は非常に難しい。守備も卒なくこなし、距離が離れていても強力なミドルシュートでゴールを狙うなど、状況判断能力も優れている。

出生地はアメリカであり、U-15代表は生まれ故郷を選んだ。その後2022年にカタール、ウルグアイに臨むカナダのA代表に選出されるも、出場しなかった。現在はU-19イタリア代表を選択し、イタリアがリードしている状況だ。現在は昨年12月に受傷したヒザのケガによる影響で戦線を離脱しているが、19歳ながら15試合1ゴール2アシストと天才の片りんを見せている。

ワイはフランス、コートジボワールどちらを選ぶのか

エリー・ワイ

国籍:フランス、コートジボワール

所属:RCランス

ポジション:センターフォワード

本媒体で度々取り上げられるワイは、コートジボワール人の両親の下でフランス・クールクーロンヌで生を受けた。育成年代から天才ストライカーと称されたワイは育成年代のフランス代表に選ばれ続けており、次世代のフランス代表の星として期待されているようだ。

ただフランスのスポーツ紙『レキップ』によると、コートジボワール協会がワイの代表招集について興味を示しているという。ワイは「ディディエ・ドログバはコートジボワールとストライカーのお手本だ。僕のキャリアがどう発展していくかを見て、正しい選択をしていくよ」とコートジボワール入りの扉を閉ざしていない。

昨季はフランス1部モンペリエで33試合19得点6アシストと爆発し、今季からRCランスに鳴り物入りで加入した。今シーズンはリーグ戦18試合4得点2アシストと物足りなさがあるが、UEFAチャンピオンズリーグで6試合2ゴール1アシスト、ヨーロッパリーグで2試合1得点と欧州のシーンで存在感を見せた。ワイは世界的強豪フランスか、アフリカの雄コートジボワールどちらを選ぶのか。世界がワイの選択を注目している。

4カ国で争奪戦のレフティー

ミカエル・オリーズ

国籍:フランス、イングランド、アルジェリア、ナイジェリア

所属:クリスタル・パレス

ポジション:右ウイング

4カ国から注目を集めているオリーズは、レディング在籍時の2020-2021シーズンのイングランドチャンピオンシップで年間若手最優秀選手賞候補にノミネートした逸材だ。右サイドを主戦場に精度の高い左足でチャンスを創造する。今季はクリスタル・パレスでプレミアリーグ11試合6得点3アシストとブレイク中だ。

そんなオリーズはイングランドの首都ロンドン西部にあるハマースミスでナイジェリア人の父とアルジェリアにルーツを持つフランス人の母から生を受けた。イングランド出身であるが、年代別代表はフランスを選択している。

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ただ2021年にナイジェリア代表の招集メンバーリストに名を連ね、今年10月にアルジェリア代表入りを検討する報道が出るなど争奪戦が過熱している状況だ。もちろんイングランドもフランスも興味を持っているだけに、オリーズがどこに身を置くのか気になるところだ。

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