国土交通省鹿児島国道事務所は4日午前5時から、鹿児島市吉野町の国道10号仙巌園前付近の通行ルートを切り替える。鹿児島市街地向けの渋滞緩和と事故防止が目的。仙巌園前付近から旧集成館前までの200メートルに左折レーンを新設し、磯方面に向かう一方通行の市道は通行禁止とした。
国道事務所によると、仙巌園前を通る車両は1日平均3万台弱。特に通勤時間帯は市街地向けが混み合う。国道と分離する市道先に踏切があり、列車通過時は国道まで車があふれ、追突事故を誘発していた。
2023年度に4億2000万円を投じ、国道の改良工事に着手。左折レーン新設のほか、旧集成館前の信号交差点に3本あった横断歩道を1本減らした。通行禁止にした市道跡は市や県、経済団体でつくる磯新駅設置協議会が計画する新駅舎と駅前広場の建設用地になる。
国道事務所の山口光治技術副所長は「案内板に従って、注意して運転してほしい」と呼びかけている。