吉田麻也「本田、長友、内田もみんなイケイケだった」“史上最強”と期待されながらも惨敗に終わった“2014年のワールドカップ”を振り返る

吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也の切り替えて行こう!」(毎週土曜9:30~9:55)。吉田麻也が“何があっても切り替えて行こう!”というDFならではのスローガンを掲げ、最新のニュースやリスナーからのメールに鋭く反応していく番組です! 2月24日(土)の放送では、かつて吉田が出場した「2014FIFAワールドカップブラジル」を振り返りました。

パーソナリティの吉田麻也

<リスナーからのメッセージ>
「番組名の通り、吉田選手は“切り替え”の名人だと思います。そこで質問です。私は2014年のサッカー日本代表が大好きでした。ただ『2014FIFAワールドカップブラジル(以下、W杯ブラジル大会)』の結果は、個人的に悪夢だと思えるほどショックでした。また、多くの代表メンバーが、インタビューなどで『切り替えが難しかった』と語っていました。今でこそ吉田選手も、この経験を人生の糧として切り替えられたかと思いますが、当時はどうでしたか?」

吉田:W杯ブラジル大会は、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアと同組で1分2敗という結果、まぁ惨敗ですね。僕自身は3試合ともフル出場しましたが、やっぱり当時は僕たちも若かったというか……“若かった”というと見方がオジサンになっちゃうけど(笑)、要はみんな“イケイケ”だったんですよね。

(当時の代表メンバーの)本田(圭佑)、長友(佑都)、内田(篤人)、岡崎(慎司)、川島(永嗣)もみんなイケイケで、「どんな相手でもかかってこい! 自分たちならいくらでも倒せる!」という自信を持ちすぎて大会に臨んでしまったことが大きかったと思います。

大会終了後には“自信と過信を履き違えてはいけない”と学びましたし、今となっては、ものすごく多くのことを経験した大会だったと感じていますが、(当時は)僕を含めて多くの選手が、この負けを受け入れるのに時間がかかったと思います。

それまで、アルベルト・ザッケローニ監督のもと予選を危なげなく通過して、その後もオランダなどの強豪といい試合をたくさんして手応えもあったし、そもそも、インテル・ミラノ(イタリア)やACミラン(イタリア)、シャルケ04(ドイツ)、マンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)など、日本代表メンバーの多くが良いチームに所属していたので、今まで以上に可能性があると思っていたんですよね。

(周りからも)2013年、2014年(の日本代表)は“史上最強”と言われて、チームとしてもちょっと過信していた部分もあり、本大会では経験不足がモロに出てしまったと思います。僕自身も(本大会までに)パフォーマンスが上がらず、当時の所属チーム(イングランド・サウサンプトンFC)でも、なかなか試合に出られない時期だったので、かなり苦しい時間でしたが、今になって思えば、ものすごくいい経験になりました。

これは今の代表チームにも言えることだと思うんですけど、こうした経験・失敗から学ぶことはたくさんあって、大事なのはここから(経験をどう活かすか)だなと。僕もその後、(経験を活かして)サウサンプトンFCで試合に出られるようになったし、日本代表に定着することができました。だから、これから日本代表が次のワールドカップに向けてどう成長していくかがすごく大事になってくるなと思います。

<番組概要>
番組名:吉田麻也の切り替えて行こう!
放送日時:毎週土曜9:30~9:55
パーソナリティ:吉田麻也
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/kirikae/

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