「とても悲しい」メドベージェフがマリーの引退示唆にコメント「僕のインスピレーションの源だった」<SMASH>

今夏での引退を示唆している男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現世界ランク67位)に対し、ダニール・メドベージェフ(ロシア/同4位)が悲しみのコメントを寄せている。

マリーは先日、出場していた「ドバイ・デューティフリー選手権」(2月26日~3月2日/UAE・ドバイ/ハードコート/ATP500)でのインタビューで、「夏が終わったらあまりプレーするつもりはない」と明かしていた。

今夏は6月末から7月中盤にかけて全仏オープン、ウインブルドンが開催され、その後7月27日からパリ五輪のテニス競技が行なわれる。マリー自身は「辞める時が来るまでの間、これ以上話すつもりはない」としているが、これらの大会後に引退するのではと推測されている。

マリーと同様にドバイ・デューティフリー選手権に出場していたメドベージェフも、試合後のインタビューでマリーの決断について「ウインブルドンは大きな大会だから、そこを最後にやめるのかもしれない」と見解を示した。
またマリーを「僕のインスピレーションの源だった」と語ったメドベージェフは、「まず第一に、彼は素晴らしい人間で、一緒にいて楽しい男だ。それは人生において最高の資質だよ。彼がメジャーで優勝し、ロジャー(フェデラー)やラファ(ナダル)、ノバク(ジョコビッチ)と決勝を戦っていたことをよく覚えている。まさしくビッグ4だった」と称賛。

続けて、「彼の引退はとても悲しい。彼がいるツアーは楽しいんだ。でも、きっと彼のテニス後の人生も楽しいものになるだろうね」と、そう遠くないであろう別れを惜しんだ。

マリーが引退となれば、かつてのビッグ4のうち2人がツアーを離れることになる。残るラファエル・ナダル(スペイン/世界654位)とノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)も、ケガや年齢の壁にどこまで抗えるのか。ビッグ4のいない男子テニス界が少しずつ近づいている。

構成●スマッシュ編集部

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