【サッカー日本代表】緊急事態、サイドアタッカーがいない。三笘薫、伊東純也、さらに…

3月のW杯アジア予選の北朝鮮との2連戦、堂安律と久保建英、南野拓実で乗り切る!?

カタール・アジアカップをベスト8で終えたサッカー日本代表は3月21日と26日、ホーム&アウェーにて北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表と対戦する。しかし、日本のストロングポイントの一つだったサイドのタレントだが、三笘薫が負傷により長期離脱に。さらに伊東純也の招集も難しくなっていることから、むしろ”人材難”となり得る状況になりつつある。

三笘は背中(腰)を負傷し、全治2-3か月の見込みで2023-24シーズンの復帰が絶望的に。さらにアジアカップ期間中の離脱が発表された伊東だが、復帰を果たせるか読めない状況にある。

さらに、ここに来て、サイドやインサイドハーフを兼務できる旗手怜央も両ふくらはぎに問題を抱えていることを、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督が認めた。加えて、伊東とスタッド・ランスの同僚である中村敬斗もアジアカップからの合流後、なかなか調子が上がらず現在レギュラーから外れている。

カタール・アジアカップでは右MF(ウイング)に堂安律が起用されたが、縦への仕掛けが限られ、ラインブレイクの物足りなさがそのままチーム全体の迫力不足にも直結した(もちろん、三笘が万全であれば、二人でいいバランスだったのかもしれないが……)。また左サイドに南野拓実がカタールW杯以来起用されたが、その役割がハッキリせず、周囲も機能不全に陥った(森保一監督の責任でもあるが……)。

森保監督が日本代表ではトップ下起用にこだわってきた久保建英だが、所属先のレアル・ソシエダでは右ウイング(右MF)でレギュラーとなっている。日本代表でも右サイドで見たいところではある……。それでも左サイドは、明らかに人材難の状況にある。

もちろんFIFAランキングは日本18位、北朝鮮114位と、タレントを含めた地力の差はある。この2連戦のみを考えれば、”これまでの戦い”でも十分通用する可能性はある。

”トップ下・久保”や明らかに違和のある板倉滉を使い続けるなど、森保監督は結果を残せなくても起用を固定化する傾向が見られる。

そうしたなかでも、FW陣を生かすための4-4-2、あるいはウイングバックを配置できる3-4-2-1の採用など、この3月シリーズ、何かしら新たな一手を打つことはあるのか。あるいは、縦への仕掛けで計算の立つ伊東の復帰もあり得るのか。

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W杯を見据えた新たなトライ。アジアカップからの悪い流れを変えるためにも、新メンバーの抜擢や配置を含め、期待したいところだ。

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