中国・タイ相互ビザ免除、発効初日はタイ観光客の入国大幅増

中国・タイ相互ビザ免除、発効初日はタイ観光客の入国大幅増

1日、磨憨出入国検査所で、入国する外国人旅客の書類を確認する警察官。(磨憨=新華社配信)

 【新華社昆明3月3日】中国・タイ間のビザ相互免除協定が1日、正式に発効し、雲南省のラオス国境に位置する磨憨(モーハン)鉄道通関地では同日午後、中国ラオス鉄道でノービザ入国する最初のタイ人ツアー客6人が到着した。同日に磨憨出入国検査所から入国したタイ人観光客は210人と前年同日比3倍となった。今年以降に同検査所を出入国したタイ人観光客は前年同期比47倍の6048人となっている。

中国・タイ相互ビザ免除、発効初日はタイ観光客の入国大幅増

1日、磨憨出入国検査所で入国手続きをする外国人旅客。(磨憨=新華社配信)

 同省の大手旅行代理店、雲南省国際旅行社西双版納(シーサンパンナ)分社の現地ガイドによると、ビエンチャンから列車で到着するツアー客はこれまで、国境のラオス側ボーテンで下車し、中国側のモーハンで入国手続きをする必要があったが、今は列車で直接入国できるようになった。コストも下がったのでタイの華僑の親族・知人訪問も便利になったという。

 磨憨出入国検査所の鍾貴(しょう・き)副所長は「中国とタイは互いが観光市場で重要な顧客元と目的地となっている。磨憨は雲南省でタイ人の出入国が最も多い陸上通関地であり、ビザ免除政策は中国人観光客の出国とタイ人観光客のピークをもたらす」と語った。

中国・タイ相互ビザ免除、発効初日はタイ観光客の入国大幅増

1日、磨憨出入国検査所で、出国手続きの順番を待つ外国人旅客。(磨憨=新華社配信)

 磨憨通関地があるシーサンパンナ・タイ族自治州の旅行代理店、雲南西双版納任達国際旅行社の陳雲婭(ちん・うんあ)副総経理は、ビザ免除政策の発表後はタイへ行く中国人、中国に来るタイ人の双方から問い合わせが大幅に増え、タイ人の中国ツアーの予約は前年同期比5割増になったと説明。ビザ免除は両国の人的・文化交流や観光業の発展に前向きかつ深い影響をもたらし、旅行会社の対タイ業務も黄金期を迎えるとの見方を示した。(記者/荘北寧)

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