日本人所属同士の上位対決は10人のセルティックがハーツに完敗…【スコティッシュ・プレミアシップ】

[写真:Getty Images]

セルティックは3日、スコティッシュ・プレミアシップ第29節でハーツと対戦し0-2で敗戦した。

3日前に行われたダンディーFC戦を圧勝した2位セルティック(勝ち点68)が、3位ハーツ(勝ち点52)のホームに乗り込んだ一戦。

セルティックはこの試合、FW前田大然とDF岩田智輝がスタメン入り、FW古橋享梧はベンチスタートとなり、負傷中のMF旗手怜央、DF小林友希はベンチ外となった。一方、ハーツのFW田川亨介はベンチスタート、FW小田裕太郎はベンチ外となっている。

日本人所属クラブ同士の上位対決は、セルティックが先に決定機を創出する。11分、オライリーのパスをボックス右で受けようとしたヤン・ヒョンジュンがコクランに倒されてPKを獲得。しかし、イダーのPKはGKクラークの残した足に弾かれた。

先制のチャンスを逃したセルティックは、15分に退場者を出す。右サイドでバウンドしたボールを対応したようとしたヤン・ヒョンジュンの上げた足がコクランの顔付近をかすめると、主審はイエローカードを提示したが、オンフィールド・レビューの末にカードの色が赤に変更された。

早い時間に数的不利となったセルティックだが、22分に再びチャンスを迎える。自陣のクリアを中盤で拾った前田がドリブルで仕掛けたDFの裏を狙ったイダーへパス。さらにイダーからラストパスをボックス右で受けえたオライリーがシュートを放つと、左ポストに当たったボールがゴールネットを揺らしたが、イダーの場面でオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

その後は一進一退の展開が続く中、セルティックは39分にピンチ。右サイドから入れたクロスのクリアボールをボックス内で競り合ったDFアリスター・ジョンストンにディフレクトしたボールが岩田の左腕に当たると、オンフィールドレビューの末にハンドと判定されハーツにPKを献上。このPKをグラントがゴール左隅に決めた。

先制を許したセルティックは、前半追加タイム4分にも岩田のボールロストからピンチを招くと、フォレストのラストパスをボックス右で受けたシャンクランドにゴールネットを揺らされたが、VARの末にシャンクランドのオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。

迎えた後半、セルティックはベルナルドを下げて古橋を投入。しかし、再びスコアを動かしたのはホームチームだった。56分、ボックス右でパスを受けたニューヴェンホフがピッチに足を取られて転倒するも、残った足で何とかマイナスに繋ぐと、これに反応したシャンクランドがダイレクトシュートをゴール左隅に流し込んだ。

2点を追う展開となったセルティックは78分、中盤でパスカットした古橋がカウンターを仕掛けると、ラストパスをボックス左で受けたイダーが決定機を迎えたが、シュートはGKクラークの好セーブに阻まれた。

直後にセルティックは岩田を下げてケリーを投入。対するハーツは79分、ニューヴェンホフとフォレストを下げて田川とデブリンをピッチに送り出した。

結局、試合はそのまま0-2でタイムアップ。序盤で数的不利となったセルティックは上位対決に敗れ、首位レンジャーズとの勝ち点差を縮めることはできなかった。

ハーツ 2-0 セルティック
【ハーツ】
グラント(前43[PK])
シャンクランド(後11)

© 株式会社シーソーゲーム