「店の前で事故です」横浜の自動車ディーラーは動いた けが人救出で感謝状

飯島署長から感謝状を受け取った筆内重幸店長(中央左)=1日、横浜市栄区のウエインズトヨタ神奈川大船店

 横浜市消防局の栄消防署は、接触事故で大型トレーラーの下に挟まれたミニバイクの70代女性を迅速に救助したとして、ウエインズトヨタ神奈川大船店(横浜市栄区)に感謝状を贈った。

 署によると、1月22日、同店前の県道23号で、大型トレーラーの左前部とミニバイクが接触したという。

 訪問客から「店の前で事故です」と知らされ、女性がトレーラーの下に挟まれているのを見た筆内重幸店長が、従業員に車両整備用のガレージジャッキを使って女性を救出するよう指示。トレーラーを手早く持ち上げ、女性を助け出した。

 救出できるまでの間、従業員が女性の頭と路面の間にタオルを敷くなど介抱を続け、女性は救急車で病院に運ばれ、現在は順調に回復しているという。

 3月1日に感謝状を贈った同署の飯島俊朗(としあき)署長は「素早く適切な判断で、人命を救ってくれてうれしい」と目を細めた。筆内店長は「全従業員を誇りに思う。これからも地域に貢献していきたい」と胸を張った。

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