右手に出血の高齢男性保護、窓口で「450万円下ろしたい」… お手柄の2人に感謝状 群馬県警高崎署

高齢男性を助けた諸井さん(左)

 群馬県警高崎署(手島英之署長)は1日、高齢者を保護した日本中央交通(高崎市)の専務取締役、諸井克之さんと、特殊詐欺被害を防いだ高崎信用金庫矢中支店の次長、福島敦史さん、係員の黒沢悦子さんに同署で感謝状を贈った。

 諸井さんは1月8日午前10時ごろ、農道で道路標識に寄りかかっている高齢男性を発見。右手に出血があったため「大丈夫ですか」と声をかけたが、応答が曖昧だったため通報した。同署によると、前日に行方不明者届けが出されていた。諸井さんは「何かあった時はお互いさま。人助けできる人が増えるといい」と話した。

 同支店では2月16日午前11時ごろ、高齢男性が融資受付窓口を訪ね「450万円を現金で下ろしたい」と黒沢さんに申し出た。高額であり、男性が焦っている様子だったことから、詐欺を疑い上司の福島さんに相談した。通報した福島さんは「お客さまの財産を守るのも一つの役目」と述べた。

特殊詐欺被害を未然に防いだ福島さん(中央)と黒沢さん(左)

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