豊田会長、「自分の道見つけて」 中村寿一・豊田喜一郎顕彰会開く

「これからの道をつくるのは私たち」と力を込める豊田会長

 豊田市の礎を築いた先人の功績をたたえる式典「中村寿一・豊田喜一郎顕彰会」の献花式が2日、豊田市役所で開かれた。トヨタ自動車の豊田章男会長ら関係者が約290人集まった。参加者は市役所の広場内にある中村寿一氏と豊田喜一郎氏の像に献花した。

 顕彰会会長の太田稔彦・豊田市長は「2人の熱い思いを基に、ものづくりの町として発展した。将来の町づくりに着実に継承したい」と話した。

 また豊田家を代表してあいさつした豊田会長は、1月に公表したグループの新ビジョン「次の道を発明しよう」を紹介した上で「この先の『道』はまだない。つくるのは私たちで、主役は未来を担う子どもたち。本日は豊田少年少女発明クラブの代表の皆さんも参加している。たくさん挑戦し、失敗して自分だけの道を見つけてほしい」と呼びかけた。

 加えて「トヨタグループは次の道を発明するため、もっと勉強し働いて、もっと良いモノをつくることを2人の像の前で誓いたい」と力を込めた。

 豊田会長は式典後に取材に応じ、「先人の思いを継承する大切さを改めて感じた。若い世代の挑戦をしっかり応援したい」と話した。

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