中国人民銀、2月は政策銀行向け補完貸出を実行せず

[北京 1日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は1日、担保付き補完貸出(PSL)制度による政策銀行への新規融資を2月は実行しなかったことを明らかにした。2月の融資見送りは予想外だったが、低迷する不動産業界を支援するため融資は向こう数カ月にわたって増えると、アナリストは想定している。

人民銀によると、PSLによる政策銀行への融資残高は2月末時点で3兆4022億元(4730億ドル)となり、1月末時点と同水準だった。

華宝信託のエコノミスト、ニー・ウェン氏は「市場はPSLによる融資が2月も続くと予想していた。融資は今後数カ月で再開される公算が大きい」と述べた。

PSLによる融資は、都市再開発への資金供給で不動産不況を支援し、不動産価格を押し上げることを目的として2014年に始まった。

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