指の触覚で遊ぶカードゲーム 南山大生考案、亀山で体験会 三重

【「タッチャレ」の遊び方を教える市川さん(中央)=亀山市御幸町の市立図書館で】

 【亀山】視覚障害の人も楽しめるカードゲーム「タッチャレ」を考案した、南山大学経営学部4年生の市川雄大さん(22)=愛知県在住=ら2人は2日、三重県亀山市御幸町の市立図書館で「タッチャレ体験会」を開き、子どもから大人ら視覚障害の人も含め計20人が参加した。

 タッチャレは、トランプサイズのカード34枚の裏面に丸や三角、星など4種類の図形の中に、「しましま」や「ざらざら」などを組み合わせ、指先で触れることで、トランプゲームの「ばば抜き」や「ぶたのしっぽ」、「神経衰弱」などを楽しむことができる。

 市川さんは「幼少期の頃、叔父が視覚障害で一緒にトランプゲームができずにいたことが、頭から離れずにいた」とし、「大学のゼミ仲間3人と、視覚ではなく触覚を使い遊べるカードゲームをと考えた」と話した。視覚障害の30代女性は「このカードなら誰とでも一緒になって遊べて、楽しかった」と話していた。

 タッチャレは、パッケージ印刷会社「明成孝橋美術」(大阪市天王寺区清水谷町)のオンラインショップにより3300円(税込み)で購入できる。

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