「1人じゃないと伝えたい」AYA世代と呼ばれる15歳から39歳の若者世代のがん患者が実体験話す

 若者世代のがん患者が実体験などを話す催しが3日、宇都宮市内で開かれました。

 この催しは「AYA世代」と呼ばれる15歳から39歳の若者世代のがん啓発をテーマに、栃木県内のがん患者に向けたフリーペーパーを制作する一般社団法人アソシエが初めて主催しました。

 ステージには中学生、20代でがんを患った人と、およそ20年前に兄をがんで亡くした3人がフルーツの仮面を着けて登場し、実体験を話しました。

 またトークセッションには、小山市出身で東京パラリンピック車いすバスケット日本代表を務めた高柗義伸選手の両親が参加しました。

 若い「AYA世代」は、人生で大きな転換点となる時期です。しかし、AYA世代サバイバーの実行委員の女性によりますと、がんのことを周囲に言えず孤独を感じている患者も多いといいます。

 今回の催しでは「1人じゃない」ことを伝えようと、がんを患っての困りごとや悩み事を共有するさまざまな発表が行われました。

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