≠ME[ライブレポート]表情豊かなパフォーマンスで多幸感あふれるシーンを描いた結成5周年記念コンサート

<≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT>武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ(2024年3月3日/©️YOANI)

≠MEが、3月3日(日)に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて、結成5周年を記念したコンサート<≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT>を昼夜2公演開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

≠MEにとって初のアリーナ単独公演となったこの日、Overtureではこれまでの5年間の集大成とばかりに、会場のファンから大きなコールが響き渡る。

メインステージから光が差した先のセンターステージに冨田が登場。ダークなピアノの音がゆっくり流れると、「天使は何処へ」を独唱。“おおー!”と歓声が起こる中、頭サビを歌い上げると、アレンジされたダンスナンバーがスタート。メインステージからは、ポップアップで勢いよくメンバーが飛び出して登場し、会場を驚かせた。

続く「チョコレートメランコリー」では全員がセンターステージへ。迫真のパフォーマンスを見せたかと思うと、菅波・谷崎のセリフに歓声が沸いた。続けざまに櫻井がマイクスタンドを手にすると、センターステージが高くせり上がり、桃色の照明で照らされる中センターを務める「桃色デイブレイク」で美声を轟かせる。さらに永田センターの「ワタシアクセント」では炎の中で迫力のダンスパフォーマンス、「アンチコンフィチュール」ではグリーンのレーザーで壮大さを演出したかと思うと、最後の決めポーズはそれぞれセンターを務める楽曲のポーズを取り、エモーショナルさも演出。

蟹沢が“ノイミーのこと、愛してるかー!”と煽ると、会場のボルテージが一気に上昇。ダンスナンバーに乗せたノリノリの自己紹介では、ファンからの名前のコールが起こると最後には河口の“まだまだ声出せるー?”を合図に“ノイミー! ノイミー!”と、会場が特大のコールに包まれた。

オープニングを大胆に飾ったダンスナンバーとは雰囲気を一変させ、蟹沢・川中子・櫻井・冨田の4人が「月下美人」を熱唱すると、河口隊長を筆頭に尾木・落合・菅波の4人が客席通路に登場。「こちらハッピー探検隊」では恒例になった“雰囲気イリュージョン”のコーナーでは河口が真っ二つになる驚きのイリュージョンに加え、センターステージからメインステージへと瞬間移動を成功(?)させ、ハッピーな空間を作り上げた。

続くコーナーは、2人ユニット。昼公演では鈴木・谷崎の映像から「サマーチョコレート」がスタートすると“ひぃちゃん! さややん! ひぃちゃん! さややん!”と、とびっきり可愛い空間に。猫耳をつけて登場した永田と本田の“しおみる”ユニット「2時半ろけんろー」では、にゃんにゃんコールでファンを楽しませた。会場を真っ赤なペンライトに染めた「ピオニーズ」を歌唱する蟹沢と冨田は、手を繋いで見つめ合う姿で魅了した。

夜公演では、メンバーと曲順をシャッフルしてユニットを披露。「2時半ろけんろー」を鈴木・谷崎が、「ピオニーズ」を永田と本田、「サマーチョコレート」を蟹沢と冨田がオリジナルの衣装でパフォーマンスし、歓喜のあまり絶叫にも似たファンの声が響き、≠MEにとって初の試みで進化を見せるとともに、会場を大いに沸かせた。

スクリーンにはピンク色で“WARNING”という文字が現れ、“超絶可愛い注意報が発令されました! みなさま直ちに避難してください!”とアナウンスが流れると、鈴木の“ちゅーする?”を合図にメンバーが会場通路に設置されたお立ち台に立ち、「想わせぶりっこ」を客席間近でキュートにパフォーマンス。本田センターの「てゆーか、みるてんって何?」では、トロッコに乗ってファンに手を振りながら会場を周回。歌詞に合わせたペンライト振りに、「ポニーテール キュルン」でのガチ恋口上とファンも休む暇なくメンバーに応えていく。

楽しげな映像を挟むと、「ヒロインとオオカミ」MVでお馴染みのオオカミ耳をつけたメンバーがポップアップで飛び出しステージに再登場。キュートな振り付けで魅了した。

さらにこれまでの軌跡を回顧するメンバーインタビュー映像で会場一体がエモーショナルになった中、今度は水色の衣装に着替えたメンバーが登場。MVが公開中で話題の、3月20日(水)に発売する1stアルバム『Springtime In You』リード曲「ラストチャンス、ラストダンス」をコンサート初披露し、桜の映像とともに春らしく温かい空間に包まれた。新曲披露にここまでMCを挟まずノンストップで続くコンサートもさらにヒートアップし、「す、好きじゃない!」「はにかみショート」「初恋カムバック」と畳み掛ける。

終盤に差し掛かる「まほろばアスタリスク」では、せり上がったセンターステージで渾身の歌声とダンスを披露。大サビではキャノンが発射されるサプライズも。

MCに入ると、1人ひとり順番に想いを話す場面が設けられた。

蟹沢:

改めまして今日はありがとうございます。楽屋でも本当にしょっちゅう面白いことがあるたびに、みんなで笑いあったりとか、MVも暑かったり寒かったりキャーって言いながら、それをみなさんに毎回報告したくなるんです。ずっと5年間。私たちは青春の楽曲を歌わせていただくことが多いんですけど、その届ける歌の物語の、その奥でも私たちとみなさんとの青春がずっとずっと築かれているんだなって思って、本当に愛おしく思います。6年目もそんなみなさんと一緒に最高の青春をこれからも過ごしていきたいなと思います。本当にありがとうございます!

永田:

本日は本当にありがとうございます! 先程の「ポニーテール キュルン」「初恋カムバック」のみなさんのガチ恋口上を聞いていると、本当に嬉しくて、涙が出そうになっちゃって、こんなに時間が止まってほしいなと思うくらい大切な時間をみなさんと過ごせて本当に嬉しいです。ありがとうございます。そして自分の話で恐縮なんですが、6年目は私自身20歳になるということで、グループにとっても、もっと心強い存在になれるよう、もっともっと頑張っていきたいと思います。6年目もよろしくお願いします。ありがとうございました!

本田:

私たちの活動は、本当にみなさんなしではならない、みなさんありきでの私たちです。本当にこんなにたくさんの方が私たちのことを愛してくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。6年目もみなさんのことをたくさん幸せにできるよう精一杯頑張ります。ありがとううございました。

川中子:

私が今まで≠MEを続けてこれたのは、いつもどんな時でも応援してくださって、温かい言葉をかけてくださったみなさんがいたから、そして、どんな困難も一緒に乗り越えて、いろんな時を笑いあって過ごしたり、大好きなメンバーがいたからここまで続けてくることができました。本当に、みなさんに、みんなに感謝しています。ありがとうございます。

谷崎:

横を見れば大好きなメンバーがいて、前を見れば応援してくださるみなさんがいてくれる、そんなこの場所が本当に本当に私は大好きです。私、今本当に生きていて今までで1番幸せだってすごい感じているから、そんな幸せをこれからもみなさんといっぱいいっぱい更新していきたいです。本日は本当にありがとうございました!

菅波:

この5年間を振り返ると、今まで立ってきたステージとか、みなさんのお顔とか、かけがえのない想い出がたくさんあります。本当に本当に毎日ありがとうございます。いつも支えになってくださって、私のことを好きでいてくださって、≠MEを好きでいてくださって嬉しいです。6年目もついてきてくれますかー? ありがとうございます、約束です! これからもよろしくお願いします!

落合:

私の“希来里”という名前は両親が、キラキラ輝く人生になるようにと付けてくれました。今、まさに夢だったアイドルになり、こうして360度ペンライトに囲まれて、そしてみなさんの愛に囲まれて、私たちは、私は、輝くことができています。これからも、みなさんと一緒に、成長しながら、愛をもらいながら輝き続けられる存在でいられたらなと思います! 6年目も私たちについてきてください! 今日は本当にありがとうございました!

河口:

この5年間本当に本当に毎日が楽しくて、それって周りの支えてくださっている方々がとてもとても優しいことと、メンバーのみんなが本当に本当に大好きで、こんなに大好きな人ができたことが嬉しくて、本当に出会えてよかったなって思います。また、ファンのみなさんが、こんなにアイドルさんがいる中で自分のことを好きになってくださることが、本当に本当にすごいことだなと思っていて、すごく嬉しいです。これからも≠MEの応援をよろしくお願いします! 本日はありがとうございました!

尾木:

5年前の合宿の日から、誰もいない客席が本当に怖くて、飲み込まれそうですごく寂しく感じるんですけど、逆にみなさんがいてくださるステージは、いつも本当に本当に幸せで、本当に終わってほしくないなって思う時間です。それは変わらずにいつもみなさんがそこにいてくださるからだと思います。いつも照らしてくれてありがとう! 私たちをアイドルにしてくれてありがとう! これからもずっとずっとそばにいてください、大好きです! 6年目もよろしくお願いいたします。

櫻井:

今日が終わっちゃうんだってとっても寂しい気持ちでいっぱいなんですけど、こうして大きなステージに立たせていただいて、こんなにもたくさんの方と私たちは愛という気持ちでつながって集まっているんだなって改めて実感しました。本当に幸せなことだと思うので、これからももっともっと重ねていきたいと思います。6年目もよろしくお願いします。みなさん大好きゅんです!

鈴木:

1度は諦めかけたアイドルの夢。そんな私にもう1度チャンスをくれたのは≠MEでした。最初は全然自信がなくて、でも支えてくださるみなさんがいてくれたからアイドルとして存在していていいんだって思います。≠MEとしてどこまでいけるのか、私は試したみたいです。みなさん、ついてきてくれますか? ≠ME、そして鈴木瞳美を見つけて、支えてくれて、応援してくれて本当にありがとうございます。これからも一緒に幸せになろうね。

冨田:

≠MEに出会えたことも、≠MEとしてみなさんに出会えたことも本当にどれもすべてが運命だったように感じています。そして今日、みなさんと時間を過ごして思ったことがあります。私はアイドルになれて本当によかったって思います。それはみなさんがそう思わせてくれました。そんな大好きなみなさんを私たちが世界一幸せにできるような、グループになれるように頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。

スクリーンに22時を指した時計が現れると、シンデレラが時間に帰ってしまうかのような演出で「デートの後、22時」がスタート。明るい多幸感あふれる中、本編が幕を閉じた。

会場にノイミーコールが響く中、アンコールは、昼公演ではグッズTシャツ、夜公演ではグッズパーカーに着替えたメンバーが再登場。川中子センター曲「君はスパークル」の歌声が響くと会場には大歓声が発生し、「自分讃歌」ではトロッコでファンの近くを周り、ともにピースフルな空間を作り上げた。

メジャーデビューを飾ったデビューミニアルバムのリード曲「秘密インシデント」は、“≠ME 5th ANNIVERSARY”の文字が映し出されるスクリーンをバックに披露され、メモリアルな演出とファンの掛け声で一体感をアピールした。

夜公演では最後の楽曲に移ろうとすると、ステージに“ATTENTION”の文字が映し出され、全国ツアー<≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」>の開催を発表。メンバーの出身地を凱旋するツアーとして、これまで行ったことのない鹿児島県などを含む全国8会場をアナウンスした。ツアーファイナルとなる7月15日(月)は横浜アリーナ公演となり、リーダーの蟹沢は“初の凱旋ツアーで、メンバーの出身地を回れるということで、そして、ファイナルには横浜アリーナでの開催ということなんですけど、春から夏にかけて、みなさん楽しみがたくさん待ってます! ≠MEと最高の季節にしましょう”と満面の笑みで話した。

冨田から“じゃあ、もう行くしかないですよね? みなさん準備はいいですかー? それでは行きましょう!”と振りがあり、初のオリジナル曲である「≠ME」がスタート。お馴染みとなった“好きだー!”と叫ぶシーンでは、本公演で1番の叫びが轟き、5年という節目のコンサートを記念すべき曲で締め括った。

最後にリーダーの蟹沢から“私たちからみなさんが見える夢のようなこの場所で、また必ずお会いしましょう!”と深々とお辞儀をした後、ステージ上部へ登ると、全員横一列で手を繋ぎ、マイクを外した声で“本日は本当にありがとうございました!”と挨拶し、祝祭感あふれる中、終演を迎えた。

<≠ME 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT>

≠ME(©️YOANI/KING RECORDS)

<≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」>

2024年4月29日(月・祝) 東京都・東京ガーデンシアター

2024年5月6日(月・休) 福島県・けんしん郡山文化センター 大ホール

2024年5月10日(金) 鹿児島県・宝山ホール

2024年5月12日(日) 熊本県・熊本城ホール

2024年5月17日(金) 千葉県・松戸森のホール21 大ホール

2024年5月19日(日) 栃木県・宇都宮市文化会館

2024年6月15日(土) 広島県・上野学園ホール

2024年7月15日(月・祝) 神奈川県・横浜アリーナ

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