全国初 地下鉄に翻訳ディスプレイ 外国人観光客・聴覚障害者に対応

東京都は、外国人観光客や聴覚障害のある人がスムーズに交通機関を利用できるようにするため、全国の地下鉄では初めて翻訳ディスプレイを都営大江戸線・都庁前駅に導入しました。

都営大江戸線・都庁前駅の窓口に2月29日、透明の翻訳ディスプレイが設置されました。話した内容が瞬時に翻訳され、日本語や英語、中国語など12の言語に対応しています。

スウェーデンから来たこちらの男性は、交通系ICカードにチャージする方法が分からず、駅の窓口を訪れました。

観光客:「Can you help me with my card?」駅員:「PASMOにチャージされますか?」(ディスプレイに翻訳された文字が表示)

このあと、駅員と一緒に近くの券売機まで行ってチャージすることができました。

観光客:「(使ってみて)よかったよ。(Q:どんなところがよかった?)機械を使って相手と会話するのが簡単。旅行者にとって助かる」

都によりますと、来年、東京で開催される世界陸上やデフリンピックなどを見据えたもので、地下鉄での導入は全国で初めてだということです。東京都は、設置後の利用状況を踏まえ、他の駅への導入も検討しています。

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