五島・崎山小学校 150年の歴史に幕 感謝の風船、大空高く 長崎

学校への感謝の思いを書いた紙風船を飛ばす児童ら=五島市立崎山小

 本年度末で創立150年の歴史に幕を下ろす長崎県五島市下崎山町の市立崎山小(中山末永校長、34人)の閉校記念式典が3日、同校であった。終了後、児童らが学校への感謝を込め、色とりどりの風船を空に放った。
 同校は1874(明治7)年創立で、これまで7千人以上が卒業。1958年度には約700人が通ったが、近年は児童数が減少していた。4月から市立福江小と統合する。
 中山校長は「崎山の子どもとして力強く歩み続けてほしい」とあいさつ。代表の6年生5人が、地域住民も参加した「大運動会」などの行事を振り返り、「多くの人たちのおかげで大切な思い出ができた。学校がなくなっても崎山をもっと元気にするため私たちがたくさんの笑顔を届ける」と決意。「崎山小150年間ありがとう」と力強く結び、会場の住民らから惜しみない拍手が送られた。

校歌を歌う児童ら=五島市立崎山小

 校門前の記念碑を除幕。6年の竹野颯真君(12)は「人数は少ないけど一人一人の絆は強かった。崎山小で学んだことを忘れず頑張っていきたい」と話した。

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